ネットで中古車販売サイトや中古車情報誌を見ていると、車のアピール欄で「ワンオーナー」という文言を見かけることがありますよね。
中古車の市場では、今までその車が何人の人に所有されて来たのか?という点は重要なポイントとされています。とはいっても、何人に所有されたかを逐一数えられる訳ではありません。
そこで、「所有者が新車で売り出されてから中古車市場に出るまでの所有者が、一人(ワンオーナー)なのかどうか」が査定上は重要となります。
ここでは、高額査定のポイントとなる「ワンオーナー」について見てましょう。
ワンオーナー車が高額査定となるワケ
ワンオーナーだと何故、査定時にプラス評価となることがあるのでしょうか?
一般的に市場に出回りオーナーが何度も変わっている車は、整備手帳が無くなっていることが多いですし、丁寧に載っていたオーナーもいれば荒っぽい乗り方をしていたオーナーもいるでしょうから、車の状況を把握するのが難しいという難点があります。
一方で、ワンオーナーの場合は、新車時から売却時まで一貫して同じ持ち主だったため、整備手帳があり整備状況や修復歴の把握が容易に出来る、ということが高額査定の一番の理由です。
また、新車を買ったオーナーは自分の車に対して愛着もあるでしょうから、定期点検もしっかりと受けていることが予想されます。整備も購入したディーラーで受けているでしょうから、メーター改ざんのリスクも極めて低く買い取る側としても安心が出来ますしね。
自分が新車で購入した車を査定に出す場合は、ワンオーナーであることをしっかりとアピールする事をおすすめします。2~3万円程度の査定アップがあるかもしれませんよ!
なお、注意しないといけないのは、仮にワンオーナーだったとしても、整備手帳が無くなっていたり定期点検を受けていない場合は、その恩恵は受けられず評価は下がる可能性があるということです。
コラム:中古車販売店はワンオーナーで有るかどうかをはどのようにして判断するのか?
車を新車で買った人が、その車を売る場合、自分しか所有していなかったのだからワンオーナーという事は分かりますよね。しかし、中古車販売店で展示されている車がワンオーナーだったかどうかというのは、どのように判断されているのでしょうか?
基本的に販売店としては、新車時のメーカー保証書があり、車検証に書いている所有者名と保証書の所有者名が同じであれば、ワンオーナーということを自信を持って証明することが出来ます。
しかし、それ以外の場合は展示されている車がワンオーナーかどうかを確かめることは不可能と言えます。なぜなら、最近は個人情報保護の観点から、中古車販売店で「整備手帳や車検証を見せて下さい」とお願いしても見せてもらえないからです。
つまり、ワンオーナーかどうかは中古車販売店としては自己申告の世界となっているのです。販売店に展示されている車にワンオーナーと書いてあったら、鵜呑みせずに車の状況をしっかりとチェックする様にしましょうね。
コメント一覧
この記事へのコメントはありません。