自動車に乗っていると、ガソリンの価格は気になるもの。満タンにした次の日に、何気なくガソスタの価格を見てみたら、自分が入れた日の単価より安くてちょっと落ち込んだ・・・なんて経験は誰しも持っているでしょう。
そして、ガソリンの価格は地域毎でもかなり差が有ります。まずは、地域毎のガソリンの価格差を実際に見てみましょう。
地域毎のガソリン価格ベスト&ワースト10
下記表は、2015年8月4日以前の直近7日間の都道府県別レギュラーガソリン価格表です。(出典:都道府県別平均ガソリン価格ランキング gogo.gs)
■最も安かった地域ベスト10
順位 (安い順) | 価格 (円/L) | 都道府県 |
---|---|---|
1 | 130.4 | 千葉県 |
2 | 131.1 | 茨城県 |
3 | 131.3 | 和歌山県 |
4 | 131.8 | 徳島県 |
5 | 132.5 | 三重県 |
6 | 132.7 | 栃木県 |
7 | 133.0 | 埼玉県 |
8 | 133.1 | 京都府 |
9 | 133.1 | 神奈川県 |
10 | 133.5 | 東京都 |
■最も高かった地域ワースト10
順位 (高い順) | 価格 (円/L) | 都道府県 |
---|---|---|
1 | 149.4 | 高知県 |
2 | 146.8 | 香川県 |
3 | 144.3 | 滋賀県 |
4 | 141.7 | 石川県 |
5 | 141.3 | 鳥取県 |
6 | 141.0 | 長野県 |
7 | 140.7 | 静岡県 |
8 | 140.7 | 岐阜県 |
9 | 140.5 | 富山県 |
10 | 139.8 | 愛媛県 |
ちなみに、この時の全国平均値は「136.9円/L」でした。
一番安い千葉では、リッターあたり130.4円の価格設定であるのに対し、一番高い高知では149.4円。
同じ日本なのに、リッター当たりのガソリン価格に19円もの差が発生しています。仮に、1,000L入れるとしたら1.9万円、10,000L入れるとしたら19万円の差ですね。
ガソリン価格が高いから・・・という理由で引っ越すなんて考えられませんから、ガソリン価格の高い地域に住んでいる人からすると「勘弁して欲しい」というのが、本音では無いでしょうか。
では、なぜ「地域毎にここまでガソリン価格に違いが出てしまうのか?」、その理由を見て行きましょう。
ガソリン価格に地域差が有る理由
価格に差が出る主な理由は、「輸送コスト」と「ガソリンスタンド間の競争の有無」です。
輸送コストについて
ガソリンは、製油所で石油から精製されます。そして、精製されたガソリンは、タンクローリーに積載されて、各ガソリンスタンドへと輸送されて行きます。
ちなみに、この製油所、2014年4月時点で全国に23箇所しか有りません(出典)。つまり、製油所が近くにある地域も有れば、近くにない地域も有るという事ですね。
そして、製油所からガソリンスタンドまでの距離が遠い地域では、それだけ輸送コストが高くなり、ガソリン価格も高くなってしまいます。
ガソリン価格に地域差が有る一つの理由は、製油所からの輸送コストが影響しているのです。
現在のところ、「日本国内の製油所で精製する事が出来る石油供給量」は「日本国内の石油需要量(ガソリン需要含)」を大きく上回っています。従って、政府としては今後も製油所の数を減らしていく方向のようです。
そうなると、今は輸送コストがさほどかからない地域でも、輸送コストが上乗せされ、ガソリン価格が高くなってしまう地域が増えそうです。
もちろん、ガソリンの価格は原油価格に依存するところが大きいので、そこまで大きな価格変動は起きないでしょう。しかし、製油所の数の減少が、ドライバーにとっては痛手となるのは間違いなさそうです。
ガソリンスタンド間の競争の有無
複数のガソリンスタンドが存在する地域では、お客様を他の店舗に取られまいと、ガソリン価格を安く設定する傾向が有ります。そして、それを見た他店舗がまた安くする・・・という、ドライバーにとって好都合な価格競争が起こります。
逆に、近くに他のガソリンスタンドが無ければ、競争する必要が無いので、値下げ(価格競争が)があまり行われず、ガソリン価格は高止まりする傾向に有ります。
自分が住んでいる地域のガソスタ間の競争があまり激しくない・・・という人は、スタンドカードやセールを上手く組み合わせて、給油単価を下げる必要が有りますね。
コメント一覧
この記事へのコメントはありません。