最近CMの回数も増えてきた「オートバックス」の車買取が気になる…。高価買取できるのかな?あまりネットの口コミは見つからないので、余計に気になる
確かに、印象的なCMなので、オートバックスで車を査定してもらおうかと検討している人も多いでしょう。
しかしオートバックスの車買取について、まだまだ何も知らない状態であるなら、売却先として使うのはやめておいた方がいいです。
なぜかというと、オートバックスの車買取にはネットにはまだ書かれていない「知られざる実態」があるから。
今回オートバックスがどのような買取を行っているのか、ネットにはない情報を得るために、実際に査定をしてもらいました。
結果としては、以下の通り。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 大手買取業者B社 | オートバックス買取 |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 20,000円 | 63,000円 |
査定時間 | 1時間 | 20~15分 | 1時間半 |
拘束時間 | 1時間半 | 35分~40分 | 1時間半 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 | 査定担当と接客担当がわかれている。査定結果の理由説明も簡潔で明確 |
備考 | 本当は0円だが「最低買取保証」で3万円まで買取額がUP | 売却後に自社で販売している車を買うと+3万円まで買取額がUP | 他社の買取結果に対する聞き取りが多め。買取金額は5日間だけ有効 |
査定金額については大手業者の中ではかなり高めで、査定書も作ってくれたうえで「なぜこのような金額になったのか」という説明もわかりやすくて丁寧でした。
ただ査定にかかる時間がめちゃくちゃ長かったですね・・・。
30~40分で終わると案内されましたが、実際は1時間半もかかりました。
今回は大手企業「オートバックス」の基礎知識はもちろんのこと、実際に査定してもらった人でしかわからないオートバックス車買取の実態について紹介していきます。
車の売却先として、オートバックスを検討しているのであれば、絶対に参考になる内容になっていますので、ぜひ最後までチェックしてみてください 。
本来はカー用品販売の最大手「オートバックス」の基礎知識
この章ではまず「オートバックス」という企業に関する基礎知識を解説していきます。
「オートバックスの買取査定の実態を早く知りたい」という人は、次の「オートバックスの買取査定を実際に検証」まで飛ばしてもらって構いません 。
オートバックスの会社概要
「オートバックス」はどのチャンネルでもテレビCMをしているので、名前を知る人は多いのではないでしょうか。
今のCMは「ぐっさん」こと、お笑い芸人の山口智充さんが出演されていますね。
https://www.youtube.com/watch?v=kACB3PkuSXo&list=PLQlJ0Kxo7cco61eOH9gYGPcSRFOxsSJIo&index=15
そんなオートバックスですが、会社概要としては以下のような感じです。
会社名 | 株式会社オートバックスセブン |
---|---|
ブランド名 | オートバックス |
URL | https://www.autobacs.co.jp/ |
本社 | 東京都江東区豊洲五丁目6番52号 (NBF豊洲キャナルフロント) |
設立 | 昭和22年2月 |
店舗数 | 601店舗 |
オートバックスは、東京都江東区に本社がある「株式会社オートバックスセブン」が運営しています。
昭和22年に設立されているので歴史は相当に長く、今では上場企業でもあるため、企業としては大手中の大手ともいえます。
大阪府大阪市の個人事業からスタートして、現在では全国に601店舗も展開しているので、車関係の企業としては超・巨大企業というべき成長を果たしました。
なお、2024年10月現在での出店状況は以下の通り。
※出典:オートバックス「店舗数ページ」より
47都道府県すべての地域で、出店を果たしているという状況です。
沖縄や東北地方に進出していない車関係の企業は多いのですが、さすが超・大手と行ったところでしょうか。
オートバックスは元々カー用品販売店
オートバックスに一度でも行ったことがある人は分かるでしょうが。オートバックスはカー用品販売を主な事業内容としています。
つまり、元々は中古車の買取業者ではなかったというわけです。
オートバックスは2002年頃から本格的に車買取に参加しているため、車買取業者としては後発と言っても過言ではありません。
ただ昨今では CM を見てわかる通り、車買取にかなり注力しており、本業ともいえるカー用品販売と同等、またはそれ以上に力を入れている状況です。
最近では車一括査定「カービュー」とコラボした「持込あんしん査定」という制度も初めています。
「持込あんしん査定」については、以下の記事で詳しく紹介していますので、あわせてどうぞ。
オートバックスの買取査定を実際に検証
ここまでオートバックスの基礎知識について解説してきましたが、正直いってネットで調べればすぐにわかるような知識ばかりです。
車売るときの注意点に書いていますが、どこでも手に入れられる情報を知ったところで、「オートバックス」の車買取の本質は見えてきません。
オートバックスがどのような査定をするのか、どんな金額を付けるのかという点を実際に経験・検証してこそ、本当の姿が見えてきます。
そこで今回は実際にオートバックスに行って、筆者が本当に売ろうと考えている愛車を査定に出してみました。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
どういった査定の流れになるのか、そして査定額はいくらになるのか検証してみましたよ。
オートバックスでの車買取の流れをまとめると、以下のようになります。
- 車検証を提出する
- 専用窓口でアンケートを書く
- 接客スタッフから聞き取り調査をうける
- 査定スタッフが車をチェック(=待合室で待つ
- 査定書を渡される
なお、査定後の結果を他社と比較してみると、以下のような感じになりました。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 大手買取業者B社 | オートバックス買取 |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 20,000円 | 63,000円 |
査定時間 | 1時間 | 20~15分 | 1時間半 |
拘束時間 | 1時間半 | 35分~40分 | 1時間半 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 | 査定担当と接客担当がわかれている。査定結果の理由説明も簡潔で明確 |
備考 | 本当は0円だが「最低買取保証」で3万円まで買取額がUP | 売却後に自社で販売している車を買うと+3万円まで買取額がUP | 他社の買取結果に対する聞き取りが多め。買取金額は5日間だけ有効 |
では査定の具体的な内容について、解説していきましょう。
オートバックス買取の流れ1.車検証を提出する
何はともあれ、まずはオートバックスの店舗まで行かないといけません。
最寄りの店舗についてはこちらをチェックしてみてください。
オートバックスに着いて「査定をしてほしい」と近くに居たスタッフに伝えると、即座に「車内から車検証を持ってきてほしい」とレクチャーされます。
車検証を渡した後に「査定は30~40分かかりますけど、お時間大丈夫ですか?」と聞かれます。
大抵の買取業者はこちらから聞かない限り「何分かかるのか」ということを教えてくれないのですが、オートバックスは自ら教えてくれたので、非常に良心的だと思いましたね。
ただ先に結論言っておきますと、実際には査定開始から査定結果がわかるまで1時間半ほどかかりました。
最初は良心的だと思いましたが、結果的に長くなってしまうと逆効果でしたね。
なるべく正しい時間を言って欲しいものです。
ちなみにこの査定してもらった日は特にお客さんが多いと言うわけではなく、待合ゾーンには筆者1人しかいませんでした。
なお、待合ゾーン内の電気がちょっと暗かったせいか、撮影した写真も暗めになっているのであしからず。
オートバックス買取の流れ2.専用窓口でアンケートを書く
車検証を渡したら、買取専用の受付窓口に座らされ、アンケート用紙の記入です。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
上記のようなアンケートを渡されるのですが、車の修復履歴などについては特に聞かれませんでしたね。
オートバックス買取の流れ3.接客スタッフから聞き取り調査をうける
アンケートを出した後、査定スタッフではなく接客スタッフと呼ぶべき人が聞き取り調査をしてきます。
ちなみに査定スタッフは男性がやっているようですが、接客は女性がやっているという感じでしたね。
何を聞かれたのかと言うと、以下の通り。
- 現時点で他社での買取査定をうけているのか
- 1番高かった会社はいくらなのか
- 1番低かった金額はいくらなのか
車に対する修復履歴等は一切聞かれることがなく、他社との違いを非常に気にしているといった印象を受けました。
オートバックス買取の流れ4.査定スタッフが車をチェック(=待合室で待つ)
聞き取り調査が終わったら、査定してもらう車の鍵を渡して待合ゾーンで待たされます。
筆者が行った店舗は、地域の中でもかなり大きな店舗だったのですが、他の買取業者と違って「待合室」はなく、店舗の片隅に椅子だけが用意されているといった感じでしたね。
当然、待ち時間を潰せるグッズや、飲み物のサービスもありませんでした。
なお査定が終われば電話で呼んでくれることもできるので、別にお店の中で待っておく必要はありません。
CMと同じように専用スペースで査定が行われる
筆者が行った店舗は待合ゾーンからガラス越しに、自分の車が査定されているところをチェックすることができました。
この様子について撮影したかったのですが、オートバックスに確認したところ、撮影NGとのこと。
なぜ撮影NGなのかと言うと、オートバックスの専用査定スペースが写りこんでしまうため。
オートバックスでしか使ってない専用の器具や、装置など他社に知られた欲しくないものがあるから撮影不可のことでした。
早い話が「コンプライアンス上、撮影はアウト」ということですね。
ちなみに査定スペースのイメージとしては、今現在流れているCMの様子とほぼ同じ。
※出典:オートバックス「CM動画」より
こんな感じの場所にキチンと運びこんで、ガッツリと愛車をチェックしてくれます。
あのCMは嘘偽りがなかったのだと思うと、ちょっと感動しましたね。
オートバックス買取の流れ5.査定書を渡される
店内をぐるぐる回ったり、携帯をいじったりして、なんだかんだ時間を潰すこと1時間半。
ようやく接客スタッフが筆者のもとへやってきます。
査定が終わったのかと思いきや「査定書を提示したいのですが、査定書はオートバックスの会員にならないともらえない」とのこと。
オートバックスの会員になるための書類を書くことになります。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
ちなみにオートバックスの会員にすでになっていれば、この書類を書く事はありません。
オートバックス会員になるための書類を書くと、間髪入れずに以下のような査定書をもってきてくれます。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
査定書を提示してくれるとき、なぜこのような金額になったのか、マイナスポイントは何だったのかという査定の理由についてもしっかりと説明してくれます。
ちなみに筆者の車に関しては、「色がピンクで人気がない」「走行距離が長すぎる」ということで、100,000円以上に達することができなかったと説明されました。
査定書を出したらムダな話はなく終了
通常の買取業者であれば、査定の結果報告が終わった後「次に購入する車について提案をさせてください」と言われることが大半です。
しかしオートバックスについては、一切言われませんでした。
査定が終われば「この査定額については5日間有効なので、もし売るのであれば5日以内に連絡ください」と言われて終了です。
査定の時間はめちゃくちゃかかりましたが、査定以外で拘束される時間は0分でしたね。
筆者は今まで多くの業者に査定をしてもらってきて、査定以外に使う時間が多すぎることにウンザリしていたため、オートバックスの「潔さ」は非常に好感が持てました。
査定時間は長いけど大手の中では買取価格が高め
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
今回オートバックスで買取してもらった結果、他の大手買取業者と比べると、買取金額的にかなり高かったという結果になりました。
接客についても、しつこい営業は一切なく、こちらが知りたいと思っている説明だけをしっかりと行ってくれたため好印象でしたね。
スタッフから「ノルマに追われている」という雰囲気を微塵も感じられず、非常にサバサバとしたスタイルでした。
ただ問題を上げるのであれば、査定時間が非常に長かったことでしょう。
専用の査定スペースで車の裏までチェックしていたため、これだけ時間時間かかってしまったという事は重々理解できます。
しかし最初に「30分から40分かかります」と説明されたにもかかわらず、ここまで待たされると言うのは少し抵抗がありましたね。
まとめ
今回オートバックスがどのような買取をしているのか知るために、実際に査定をしてもらい、以下のような結果になりました。
比較項目 | 大手買取業者R社 | 大手買取業者B社 | オートバックス買取 |
---|---|---|---|
金額 | 30,000円 | 20,000円 | 63,000円 |
査定時間 | 1時間 | 20~15分 | 1時間半 |
拘束時間 | 1時間半 | 35分~40分 | 1時間半 |
接客態度 | 拘束時間は長く、多少のしつこさがあるが接客態度は素晴らしい | ちょっとしつこいうえに上から目線。抵抗感のある接客 | 査定担当と接客担当がわかれている。査定結果の理由説明も簡潔で明確 |
備考 | 本当は0円だが「最低買取保証」で3万円まで買取額がUP | 売却後に自社で販売している車を買うと+3万円まで買取額がUP | 他社の買取結果に対する聞き取りが多め。買取金額は5日間だけ有効 |
大手買取業者の中でも査定金額は高めで、接客についても素晴らしかったと思います。
ただ待ち時間は非常に長かったですね・・・。余計な接客はありませんでしたが、査定時間そのものが長すぎました。
なお、オートバックス以外で高価買取できる業者はまだまだ存在しますので、複数社の査定をもらって、その中でもっとも高い金額を選ぶことをオススメします。