車が好きだから「中古車輸出業者」が気になっているのだけど、やっぱり個人でするのは難しい?
中古車輸出業者とは、中古車を仕入れて、海外に輸出する人たちのこと
海外を相手にしたグローバルな活躍をする人たちなので、中古車輸出業者になるのは、なかなか難しいと思ってしまいがち。
しかし実は中古車輸出業者になるだけなら、そこまで難しくないことをご存知でしょうか?
「古物商許可」という誰でも取れる許可・証明を取得すれば、中古車輸出業者になれるのです。
もしこの事実について知らなければ「自分に中古車輸出業者なんて絶対できない」「めちゃくちゃハードルが高いんだろう」と勝手な勘違いをしたままだったかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。
今回の記事では中古車輸出業者になるための方法はもちろんのこと、どれくらい儲かるのか、さらに儲かるための方法まで深掘りしていきます。
中古車輸出業者について気になっている人には必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
中古車輸出業者になるには?
中古車輸出業者になるには、古物商許可を取る必要があります。
古物商許可は、車を仕入れて売却するために必要な許可のこと
最寄りの警察に行って申請するだけなので、3ステップでめちゃくちゃカンタンに取得できます。
1.警察署の窓口へ行く
2.必要書類をそろえる
3.警察署に申請に行く
ただし、許可が降りるまでに2〜3か月はかかるので要注意。
また中古車輸入業者は「輸出」が必要です。仕入れた車を海外へ出荷(輸出)しなければいけません。
輸出には専用の業務や船の予約、代金支払方法など輸出独特の事務に関する知識をつけるのが必須。
そのせいか、個人の方や中古車販売店を経営している方が、いきなり輸出を始めようと難しいです。
まずは既存の中古車輸出業者に就職して、修行するのがいいでしょう。
情報サイト「indeed」を使えば、簡単に求人募集している中古車輸出業者を見つけることができますよ。
まずはキーワードに「中古車輸出」と入力したら、希望する勤務地域を選択。
ここまですれば、以下のようにサクッと募集中の企業が出ます。
仕入はどうする?
輸出に関する知識を学んだら、次は仕入です。つまり「輸出する車を用意する」わけですね。
中古車輸出業をする場合、一般の中古車販売店と同じ様に仕入をして販売する事になります。
主に中古車オークションを使うことになるでしょう。つまり、安く落札して高く売る(輸出する)というわけ。
なお、仕入れた車はバイヤー(買う人)が見に来る訳では無いので、中古車販売店のような展示場は不要です。
その代わりに、仕入れた車(在庫)を置いておくためのヤード(倉庫)が必要となります。
「アットホーム」などの不動産ポータルサイトをみて探しましょう。
上記のようにアットホームのトップページには「倉庫」というジャンルがありますので、サクッと見つけることができますよ。
販路(バイヤー)を見つけるには?
仕入とヤードを確保したら、次は販路の開拓です。つまり「バイヤー探し」(買ってくれる人探し)ですね。
中古車輸出は、車を購入してくれるバイヤーの存在が必要不可欠です。
昔は、日本の中古車を多く輸入している国(ケニアやウガンダなどのアフリカ諸国)を実際に訪問して、バイヤーを見つけるのが一般的でした。
しかし、いきなり行っても何をすれば良いかも分からないですし、アフリカは日本人からすると敷居の高い国です。
しかし、心配は要りません。日本にいても世界に点在するバイヤーを見つける方法があります。
実は日本の輸出業者と海外のバイヤーを繋ぐ仲介をしている会社(サイト)があり、ホームページに輸出したい車両を掲載することが可能です。有名なサイトは以下の通り。
tradecarview(トレードカービュー)の公式ページには以下のように記しています。
■新しいお客様/ 新しい取引国の増加
インターネットには国境がないことから、インターネットを閲覧できる国ならどこでもトレードカービューを 閲覧することができます。日本からの輸出台数が少ない国々からも注文が入り、実際に販売へつながっています。
■メッセージツールを使ってスムーズな商談
トレードカービューでは、海外バイヤーとの商談時に専用のメッセージツールを使って、容易にお客様と メールのやり取りができます。そのまま、顧客管理ツールとしてもご活用頂けます。
※出典:「tradecarview(トレードカービュー)」より
早い話が、バイヤーはこのサイトに掲載されている車両で気に入ったものがあれば、個別にメールしてくれる仕組みになっています。
そして商談→売却となるので、自分で販路開拓しなくても簡単に売却先が見つかるというわけ。
さらに簡単にバイヤーを見つけられるだけでなく、お金のやり取りまで代行してくれるので、代金回収リスクを減らす事もできますよ。
ただし、英語でメールが出来る程度の語学力は必要なので要注意(もし英語が得意であれば直接電話することもできます)。
中古車輸出業者の年収は?どうすれば儲かる?
ここまでは中古車輸出業者になるための方法について紹介してきましたが、次はもっと深い話をしましょう。
具体的には中古車輸出業者の「年収」「儲け」についてみていきます。
中古車輸出をするなら、一般的に車体価格(Cost)・輸送料(Freight)・保険料(Insurance)を含めた価格で取引をします(この価格をCIFと言います。)
言い換えると、輸送料や保険料は輸出業者側の負担になる、というわけ。輸出による売上から、これらの経費を引いた分が儲け(年収)になるので、
そんな中古車輸出業者の年収ですが、一概に決め付ける事は出来ませんが、頑張り次第でかなりの金額になる可能性があります。
個人の方が片手間で輸出業に手を出しても、あまり儲からないかもしれないですが、輸出をメイン事業にして取引量を拡大していくと、儲けは青天井。1,000万円プレイヤーも可能でしょう。
どうすれば儲かる?門外不出の裏ワザを伝授
個人で中古車輸出業者をするなら、大手企業と同じことをしてもダメです。
いかにして差別化をしながら、利益をあげるかを考える必要があります。
具体的には「商業車」をメインの仕入れターゲットとすればいいでしょう。商用車とは、バン・トラック・マイクロバスのことですね。
大手企業は買い手がつきやすい低価格の「乗用車」を多く仕入れて捌いています。
乗用車とは、コンパクトカーやミニバン、セダンなど私たちが普段乗っている車ですね。
乗用車は仕入れやすいですが、仕入れ価格が高いわりには高く売れないので、薄利多売になります。
薄利多売とは血で血を洗う物量合戦。販売競争が激化してきます。個人に付け入るスキはありません。
だからこそ「商用車」が狙い目なのです。
先述した「日本中古輸出業協同組合(JUMVEA)」などのマッチングサービスを使うと、輸出先はアジアや中東の経済新興国が多くなりがち。
経済新興国は経済的な伸びしろこそ多いですが、まだまだ公共交通機関などのインフラも整っていません。
そのため、商用車をほしがる現地企業からのニーズが目立ちます。
そのようなニーズを拾っていくことが個人中古車輸出業者として、生き残っていくための秘訣となります。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
今回は中古車輸出業者について、紹介してきました。
どうすれば中古車輸出業者になれるのか、大手輸出業者に勝つためにはどんな方法があるのかを解説してきました。
もし中古車輸出業者に本当になりたいのであれば、ぜひ今回解説した内容を参考にしてみてください。
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