燃費を良くしようと思ったら、カタログ燃費の言い車種を選ぶ事も重要ですが、エコドライブをする事も重要です。いくら燃費の良い車種でも運転が荒ければ、燃費は悪くなりますからね。
ここでは、燃費が良くなるエコドライブのコツを紹介していきます。
エコドライブのコツ
エコドライブと聞くと、何だか特別な運転技術が有るのかと思ってしまいそうですが、決してそういう訳ではなく、荒い運転や無駄な操作を省くといった、基本的な事ばかりです。
以下で、1つずつ見ていきましょう。
発進はゆっくり!
急発進は、危険なだけでなく燃料消費がとても多くなります。普通に発進させるよりも、少し緩やかに発進させるだけで燃料消費は十分に減らす事が出来るので、ふんわりと発進する事を心がけましょう。
目安としては、発進後5秒で時速20kmになるくらいが丁度良いでしょう。回転数としては、最初の5秒は1500rpmくらいがベストです。
走行時は加減速を少なく!
燃費を良くしようと思ったら、走行時の速度変動を出来るだけ抑える事が重要です。その為、前を走る車との車間距離は十分にとる様にしましょう。車間距離を詰めたり、速度にムラの有る走りをしていると、速度変動が多くなり燃費が悪くなります。
参考:同じ速度であれば、ギアが高い方が燃費が良くなります。
アクセルオフは早めに!
走行時に、アクセルから足を離してエンジンブレーキを使うと、燃料の供給はストップ(燃料カット)するので、燃料の消費を抑える事が出来ます。日頃から早めのアクセルオフを心がけていると、2%程度は燃料消費が少なくなる様です。減速する時や坂道を下る時は、エンジンブレーキを使う様に習慣付けしたいですね。
エンジンブレーキを利用するメリット~仕組みと燃費への影響も解説
エアコンの使用は控えめに!
エアコンを使用すると、燃料消費が多くなります。例えば、外気温が25度のときにエアコンを使用すると、約14%燃料消費が増加する様です。夏や冬はエアコンが無いと辛いですが、設定温度が高過ぎたり低過ぎたりしない様に注意しましょうね。
なお、エアコンを作動させると「A/C」のランプが付きますが、これを解除して「送風」にするとコンプレッサーが回らないので、燃費への影響は無くなります。春や秋などの「少し風が有るくらいが丁度良い」という季節であれば、エアコンではなく送風でも十分に心地よく過ごせますよ。
適度な暖機運転を!
最近の車は、基本的に走り出す前の暖機運転は不要とされており、走りながら暖めるウォームアップ走行をすれば、エンジンへの負担という意味では問題有りません。
暖機運転をすれば、走行時の燃費自体は良くなるのですが、暖機運転を5分すると約160ccの燃料が消費されると言われており、トータルの燃料消費量は逆に多くなってしまいます。
走行前に暖機運転をするに越した事は無いですが、し過ぎも問題という事を知っておきましょう。
アイドリングは×
10分間アイドリング(※)すると、およそ130ccの燃料を消費します。待ち合わせや荷物の積み降ろしの為に駐車する際には、一旦エンジンを切る様に心がけましょう。
なお、最近の車はアイドリングストップ機能が付いている事が多いです。アイドリングストップ機能が有る車の場合は、アイドリングについては特に気にする必要は有りません。
※:ニュートラル(N)で、エアコンはオフの場合
渋滞情報はコマメに!
ドライブ中に道に迷い、10分間余計に走ると約17%燃料消費が増えると言われています。カーナビ等を駆使して、無駄に長距離走らずに済む様に心がけましょう。
また、渋滞を避ければ、燃料だけでなく時間も節約出来ます。ラジオやカーナビの渋滞情報は、コマメにチェックする様にしましょうね。
タイヤの空気圧のチェックを忘れずに!
タイヤの空気圧が減ると、タイヤが変形し接地面積が増える事になるので、転がる際の抵抗が増えます。その結果、走行時に使用する燃料も増えてしまいます。
適正な空気圧から50kPa(0.5kg/㎠)不足した場合、市街地走行で2.5%、高速道路では4.8%も燃料の消費が増える事になります。
(画像参照元:一般財団法人省エネルギーセンター)
タイヤの空気圧が十分でないと、運転も危険ですから、定期的に点検をする様にしましょう。
不要な荷物は積まない!
車の燃費は、車重が重くなる程悪くなっていきます。不要な荷物を110kg載せると燃料消費が約3.4%増え、270kg増えると8.3%も増える事になります。
(画像参照元:一般財団法人省エネルギーセンター)
不要な荷物はいつまでも車に載せておかず、すぐに降ろす様にしたいですね。
駐車場所に注意!
周りの車の交通の妨げになる場所に車を駐車するのは避けましょう。交通渋滞が発生し、余分な排出ガスが出る事になります。
渋滞により車の速度が遅くなると、低速のギアになりガソリンをたくさん噴射するので、燃費は悪くなります。参考に、平均時速が40kmから20kmに落ちると、燃料消費は約45%増えると言われています。
ガソリンは満タンにしない!
ガソリンを満タンに入れると、その分車重は重くなり、燃費が悪くなります。金額や量を指定してコマメに給油する方が、燃費面では好ましいですね。
参考:ガソリンの価格は日々変動しますが、高速道路のサービスエリア(SA)に有るガソリンスタンドの価格は、1ヶ月間固定です。急激にガソリン価格が上がった場合、サービスエリアで給油するのも1つの手です。
まとめ
いかがでしたか?特にエコドライブといっても、特に難しい運転技術は無く、基本的なものばかりでしたね。ここで紹介した様な運転をするだけでも、十分に燃費の改善が期待出来ます。
今より燃費の良い車を求めて探しまわるよりも、一旦自分の運転方法に問題が無いか見直してみてはいかがでしょう。エコドライブをすると環境にも良いですし、ガソリン代も節約出来るのでいい事尽くしですよ。