車のハンドルは正しく握れていますか?また、正しく回せていますか?
運転中はハンドルを常に握っているので、扱い方がとても重要なのですが、「おかしな癖をつけてしまってそのままずっと運転している」という方もいるのではないでしょうか?
ここでは、初心に返るつもりで、車のハンドルの正しい握り方や回し方について見ていきましょう。
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ハンドルの正しい握り方
まずは、ハンドルに軽く手を添えましょう。ハンドルを持つ時は、肘を軽く曲げてリラックスします。肘が伸びている(ハンドルから体が離れ過ぎている)と、迅速かつ確実なハンドル操作が出来ないので、いざというときに危険です。
次に、手のひらの厚みで外側からハンドルを支える様にします。食事の時に、ナイフとフォークを持つイメージでハンドルを握ると丁度いい感じになるでしょう。
なお、ハンドルの内側に深く親指をかけてしまうと、強く握り過ぎてハンドル操作の妨げになるので、注意が必要です。
注:ハンドルの上部を逆手に持ってハンドルを回す「内かけハンドル」は、いざというときに迅速なハンドル操作が出来ないので危険です。
ハンドルは、車種によって多少異なりますが、基本的に左右それぞれに1回転半ずつ回る様になっています。ハンドルの切り具合を常に把握出来る様に、手の基本位置は常に同じにしておいた方が良いですよ。
ハンドルの正しい回し方
ここからは、右に曲がろうとしている前提で、ハンドルの正しい回し方(切り方)を見ていきましょう。基本的な方法と、送りハンドル(※)の方法をイラスト付きで説明します。
※:手を交差させずに、両手でハンドルを持ち替えながら回す方法。高速道路など、コーナーをゆっくり回る際に便利な方法です。
イラストは、永岡書店出版の「運転テクニックおさらいBOOK(和泉自動車教習所監修」から引用しています。
基本的な方法
まず、ハンドルをアナログ式の時計に、左右の手を時計の針に見立てて、9時15分〜10時10分くらいの間になる様に置きます。
次に、両手でハンドルを持った状態のまま、ハンドルを右に切り始めます。
左手が12時を超えたくらいで、右手を11時の位置に持って来て両手をクロスさせます。
そのままだと左手が回らないので、一旦左手をハンドルから離します。
右手が4時付近まできたら、左手を11時の位置に持って来ます。
以上が、右に曲がる際の基本的なハンドル操作です。左に曲がる場合は、逆の動きをすればOKです。
送りハンドル
最初の持ち方は基本的な方法と同じで、左右の手を9時15分〜10時10分の間になる様に置きます。
ハンドルを右に切りながら、左手を右手の位置にスライドさせます。
さらにハンドルを切りますが、左手は滑らせるのみです。右手だけでハンドルを回します。
もっと切るときは、左手の位置を一旦戻し、続いて右手も元の位置に戻してから同様の操作を繰り返します。
送りハンドルの操作方法は以上となります。左に曲がる場合は、逆の動作をすればOKです。
ハンドルを片手で回す場合の注意点
運転に慣れている方の中には、片手でハンドルを回す方もいますよね。運転初心者からすると、何だか格好良く見えませんか?
片手で操作をした方がハンドルが回しやすいし、体も楽だからという理由で片手ハンドルをする方が多い様ですが、片手ハンドルは危険です!操作中に手が滑ると、大きな事故に繋がる可能性も有ります。
注:運転中に窓を開けたり、シフトをレバーを触る際などにちょっとハンドルから手を離す様な状況ではなく、常に片手でハンドル操作をするケースを想定しています。
長い直線道路で、ちょっとの間片手を離して疲れを取る程度であれば良いですが、カーブなどでハンドルを回す際には、しっかりと両手で操作をする様にしましょうね。
また、運転時に片手でのハンドル操作の必要に迫られた場合でも、細心の注意を払う様に心がけましょう。
バック時はハンドルの回し方が変わる?
前進するとき、右に曲がろうと思ったらハンドルは右に、左に曲がろうと思ったら左に切りますよね。バックをする時は、ハンドルの回し方は変わるのでしょうか?バックになった途端に悩んでしまう方も、多いのではないでしょうか?
この点、バックの際も前進のときとハンドル操作は特に変わりません。バックで左に曲がろうと思ったら左に、右に曲がろうと思ったら右にハンドルを切る事になります。
バックをする際は、後ろを振り返りながらハンドル操作をする事が多いでしょうから、ハンドル操作と逆の向きに曲がってしまう感じがして悩みますよね。
悩んだ時は、一度前を見ながらバックをしてみると、分かりやすいかもしれませんよ。
まとめ
いかがでしたか?車の運転をする以上、ハンドル操作は避けては通る事は出来ません。今まで我流でハンドル操作をしていた方も、一度基本に立ち返って正しいハンドル操作を身に付けてみてはいかがでしょう?
なお、「ハンドルが細くて持ちにくい!」「オシャレに仕立てたい!」という方は、ハンドルカバーを試しに付けてみると良いでしょう。商品によって差は有りますが、運転が快適になったと言う方が多い様ですよ。