選択できる車両保険金額(協定保険価額)に幅があるんだけど、どの金額を選べばよいの?正しい決め方とかあるの?
保険会社の見積結果を見て疑問に思った方も多いでしょう。
この点、結論から書きますが“車両保険金額は設定できる金額の上限に設定するのがオススメ”です。なぜなら、車両保険金額を上限に設定してもそれほど保険料は高くならないからです。
以下、本文では「車両保険金額(協定保険価額)」とはなにかなどの基本的な事から、車両保険金額の決め方まで網羅的に紹介したいと思います。
金額の決め方や上限に設定すべき理由をすぐに知りたい!という人は下のリンクから該当箇所をチェックしてみて下さい。
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車両保険金額(協定保険価額)はどの様にして決定される?
車両保険を使った際に貰う事の出来る車両保険金額は、どの様にして決まるのでしょうか?
車両保険金額について考える際、協定保険価額というものが重要となります。協定保険価額とは、保険契約をする際に決める「全損時の保険金支払い限度額(※)」の事で、最大車両保険金額=協定保険価額となります。
※:交通事故により全損となった場合は、協定保険価額全額が保険金として支払われますが、分損(修理可能)の場合は、協定保険価額が上限で、実際の修理代が保険金として支払われる事になります。
この協定保険価額は、車名や用途車種、型式、初度登録年月毎の車両価格帯などを基に車の標準価格を定めた、自動車保険標準価格表によって決められています。
従来、この価格表は保険会社各社で共通のものを使用していたので、車両保険金額に違いは有りませんでした。しかし、1998年の保険の自由化以降は、各保険会社が独自の価格表を使用している為、保険会社毎に車両保険金額が多少異なります。
なお、車の価値は年数が経過するに連れて下がっていくので、この価格表に記載価格されている価格も年々下がっていく様になっています。但し、基本的に契約期間中は自動セットされる「価額協定保険特約」によって、時価が下がっても協定保険価額は下がらない様になっています。
参考:協定保険価額は新車の場合は車両価格と近くなりますが、中古車の場合は同じメーカー・車種でも、状態が1台1台異なり車両価格にも差があります。従って、協定保険価額と中古車の車両価格は近いとは限りません。
交通事故によって車が全損となった場合、通常は廃車か売却して保険金で新しい車を買いますよね。しかし、中には思い入れの有る車でどうしても修理して乗り続けたい、という事も有るでしょう。
そういった時の為に、修理費が車両保険の保険金額以上になった場合、修理をすると車両保険に50万円等の一定の金額を上乗せした金額を貰う事が出来る、「車両全損修理時特約」を導入している保険会社も有ります。
車両保険金額は自由に設定出来るのか
車両保険金額は、上記の様に自動車保険標準価格表に基づいて決定されています。従って、契約者が自由に設定する事は出来ません。
例えば、市場価格が400万円の車に対して、600万円など市場価格を超えた車両保険金額を設定する事は出来ないですし、保険料節約の為に市場価格が400万円の車に50万円だけ車両保険を付けるといった事も出来ません。
但し、設定の自由が全く無いという訳ではなく、見積り時点で保険会社より提示された車両保険金額から数十万円〜百数十万円程度の範囲内で、契約者が決める事が出来ます(車種や年式等によって設定出来る幅は異なります)。
車両保険で補償される対象
車両保険は、交通事故によって契約している車が損傷した際に、修理代相当額を補償してくれる保険です。但し、どんな事故でも補償されるという訳ではなく、内容によっては補償対象外となるケースも有ります。
また、車両保険には「一般型」と「エコノミー型」が有り、両者で補償となる事故の範囲が異なるので、加入前にそれぞれの違いは知っておいた方が良いでしょう。
なお、車両保険では、車両自体の損傷だけでなくエアコンやフロアマット、スペアタイヤなど幅広く補償されます。
また、車両保険では交通事故に限らず「車上荒らし」も補償の対象となっているので、例えば車上荒らしで付属のカーナビが盗まれた様な場合でも補償が利きます。
注:ポータブルナビ(特にボルト等で固定されていない場合)は補償外となるケースが有ります。詳細は各保険会社に問い合わせる様にして下さい。
なお、室内やトランクに積んでいる荷物の盗難・損傷に遭った場合については、車両保険では補償されません。これらの補償を受けるには、別途「車両積載動産特約」や「身の回り品担保特約」が必要となります。
車両保険金額の決め方
上の「車両保険金額は自由に設定出来るのか」で、車両保険の金額は一定範囲内で契約者が決める事が出来ると書きましたが、実際にはその枠内でどの金額に設定するのが良いのでしょうか?
この点、設定金額は枠の上限にする事をオススメします。というのも、車両保険を付帯するかしないかでは保険料に大きな差が出ますが、車両保険金の枠の下限と上限とでは、保険料の差は殆ど有りません。
保険料の差を検証する為に、試しにソニー損保で見積りを取ってみました。前提条件は以下の通り。
ノンフリート等級:16等級
事故有係数適用期間:0年
車種・グレード:レクサスRX(AGL25W)
目的・年間走行距離:主に家庭用、9,000km以下
記名被保険者:契約者自身
生年月日:1980年5月3日
免許証:ゴールド
補償範囲:記名被保険者とその配偶者(30歳以上)
補償内容:対人対物無制限、人身傷害3,000万円(車内のみ補償)、他車運転特約
車両保険:一般型、免責金額(5−10万円)
この条件の場合、車両保険は555万円から725万円まで5万円間隔で設定する事が出来ます。
結果は以下の通りでした(ちなみに、車両保険無しの場合は21,410円でした。)
車両保険金額 | 保険料 |
---|---|
725万円 | 97,460円 |
700万円 | 95,970円 |
650万円 | 92,990円 |
600万円 | 90,020円 |
555万円 | 87,340円 |
いかがですか?枠の下限と上限で車両保険金額は170万円違いますが、年間保険料は10,120円の差です。これくらいの差であれば、保険料の節約を考えるよりもしもの時の為に、上限一杯の保険金額にしておいた方が得でしょうね。
まとめ
いかがでしたか?協定保険価額については聞き慣れない言葉でしょうし、少しややこしいかもしれませんが、要は車両保険は車の時価までしか払ってくれないですよ、という事です。
また、加入出来る金額には一定の幅が有りますが、保険料の差はそんなに大きく無いので、目一杯は言っておいた方が良いでしょう。
なお、車両保険は新車や新車後数年程度は必要ですが、それ以降は保険料や車の価値と相談しつつ加入の有無を決めて行く必要が有ります。
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同じ保証なのに、5万以上安くなった人もたくさんいます。
実際に私も「12万円→5万円」になりました!