最近は車のダウンサイジング化が進み、それに合わせて軽自動車の人気が高くなり、新車販売台数の実に約40%を占めています。
小さい車を求めている人が続々と魅力的な軽自動車に流れて行く現状で、差別化に苦労しているコンパクトカーは、市場で押され気味となっています。
しかし、コンパクトカーも負けてばかりでは有りません!運転のし易さや燃費、安全装備などはピカイチです!ここでは、そんなコンパクトカーの魅力や買う際のポイントなどを紹介していきます。
コンパクトカーのクラスや種類、魅力
コンパクトカーは大きく分けてコンパクトカーとプチバンに分かれます。以下で、それぞれの特徴や魅力などを見ていきましょう。
コンパクトカー(小型車)の売れ筋人気車種ランキング 2015
コンパクトカー
(画像参照元:Favcars)
コンパクトカーは、文字通りボディサイズがコンパクトな車です。スモールカーと呼ばれる事も有り、取り回しの良さや小排気量がウリのタイプです。セダンやSUVなどから、小さい車に乗り換えようとしている方にピッタリですね。
代表的な国産の車種には、以下の様なものが有ります。
- ホンダ・・・フィット
- トヨタ・・・アクア
- 日産 ・・・ノート
- マツダ・・・デミオ
コンパクトカーは、ボディサイズがコンパクト(5ナンバー)なので、苦手な方が多い車庫入れや縦列駐車などもストレスなくクリア出来るでしょう。
また、最新のエコ技術(アイドリングストップなど)を搭載した車種が多く、燃費は25km/Lを超えるものばかりです。中には、トヨタのアクアの様にJC08モードで37.0km/Lという驚異の燃費を誇る車種も有ります。
コンパクトカーはボディサイズが小さいので、「車内が窮屈なのでは?」という不安が有るかもしれませんが、限られたスペースを最大限に活かすパケージなので、大人4人が乗っても窮屈さは無いでしょう。但し、荷室スペースはあまり期待しない方が良いでしょう(※)。
※:コンパクトカーは基本的に後部座席が可倒式なので、倒すと荷室スペースは十分な広さが確保出来ます。
プチバン
(画像参照元:Favcars)
プチバンは、コンパクトカーの中でも、ミニバンとコンパクトカーを融合させた様なスタイルで「全高が高く全長が短いバン」といった感じです。
特にスライドドアを装備する事で乗り降り性を高めたタイプ言い、ドアの開口部が広く、フロアが広く設定されているので使い勝手が良く人気が有ります。
プチバンの代表車種(国産)は、以下の通り。
- トヨタ・・・ポルテ
- スズキ・・・ソリオ
- ホンダ・・・フリードスパイク
補足:プチバンには、スーパーハイルーフと呼ばれるタイプの軽自動車も含まれる事が有りますが、軽自動車については「軽自動車の特徴と選び方のポイント」で紹介しているので、ここでは割愛します。
プチバンは、トヨタのベルファイアや日産のエルグランドといったファミリーユースに人気のミニバンを、そのままダウンサイジングしたものです。ボディサイズが小さいので、街中でもスイスイ走る事が出来ます。細い道なども難なくこなす事が出来るでしょう。
また、室内空間や積載力はミニバン顔負けの実力が有ります。コンパクトカーというと室内空間の広さはあまり期待出来ないのですが、プチバンは十分にゆったりとする事が出来ます。また、ベビーカーを折り畳まずに載せる事が出来るなど、荷室も満足レベルです。
プチバンの一番の特徴であり魅力であるのが、スライドドアを含む充実した装備です。子育て世代の家族をターゲットに作られているので、収納スペースやカップホルダーなど便利な装備が満載です。
コンパクトカーのボディサイズ・重量は?
コンパクトカーはどれくらいのサイズが有るのでしょうか?プチバンは若干大きめな感じもしますが、実際のところはどうでしょうか?
この点、コンパクトカーもプチバンもサイズには大きな差は無く、全長は4m以下、全幅は1,695mm未満といったタイプが多いですね。
車高に関しては車種によって結構差が有りますが、コンパクトカーは1,500mm前後、プチバンは1,700〜1,800mm程度といったところでしょう。
コンパクトカーを購入する時のポイント
コンパクトカーが、低燃費で小回りが利くのはもはや当然の事です。これが満たされていないコンパクトカーは、コンパクトカーとは言ってはいけません!(大げさかもしれないですが)
そこで、コンパクトカーを買う際は、乗員数や荷物の量、大きさに応じて室内空間を有効に活用出来るかという点を重点的にチェックした方が良いでしょう。
コンパクトカーは、名前の通りコンパクトなので、室内空間もセダンやミニバン等と比べると当然小さいです。そんな中で、シートアレンジなどを活用して高い居住性を実現出来ているか、十分な機能性で他の車種と差別化出来ているかなどが、選ぶ際に重要となるのです。
また、コンパクトカーは安全装備の充実さで車種によって差が有ります。衝突回避や被害軽減ブレーキなど、最新の安全装備が備わっているかどうかは購入時にチェックした方が良いでしょう。
コンパクトカーの維持費・税金
コンパクトカーは、小排気量(1〜1.5L)かつ軽量なので、燃費が良くガソリン代や自動車税、自動車重量税は安く収まるでしょう。
また、殆どの車種がエコカー減税に適合しているので、税金面での負担はさらに少なくなりますね。維持費という面では、セダンやSUV、ミニバン等と比べると圧倒的にアドバンテージが有ると言えるでしょう。