最近の車というと、とにかく「エコ」がポイントですよね。新車・中古車を問わず、ハイブリッド車や燃費の良い軽自動車の人気が止みません。環境に優しいという点も重要ですが、燃費が良いという点はユーザーにとって特に大きなポイントですよね。
そんな人気のハイブリッド車や軽自動車などのエコカーは、買取査定ではどの様に評価されるのか?以下で見ていきましょう。
軽自動車
軽自動車は、元々女性がターゲットという感じが有りましたが、最近に来て老若男女問わず人気が上昇しています。「軽なのに車内空間が広い」「運転が楽」「税金が安い」「燃費が良い」と、とにかくいい事尽くしです。
そして、中古車市場では元々車台価格が安い事も影響してか、値崩れがなかなか起きません。(関連記事:値落ちしやすい車と値落ちしにくい車の傾向)
従って、軽自動車は買取査定でも高い評価がされる傾向に有ります。
ハイブリッド車
ガソリンエンジンと電気モーターを活用して、排気ガスの減少や低燃費を実現するハイブリッド車もここ数年人気が有ります。
国産では、トヨタのプリウスやアクア、ホンダのフィットが代表的な車種ですが、最他社や輸入車でもハイブリッド車が登場して来ていますね。
ハイブリッド車は1990年代に登場したのですが、当時はガソリン価格が安かった事も有り、世間はあまりハイブリッド車に注目していませんでした。しかし、2000年代に入って、原油価格が高騰した事に伴い、ガソリン代がみるみるうちに上がっていった為、燃費の良いハイブリッド車の人気が一気に出て来ました。
ハイブリッド車は、中古車市場でも人気が有るので高い評価がされています。従って、買取査定でも高額査定が期待出来るでしょう。
クリーンディーゼル車
上記では、軽自動車やハイブリッド車をエコカーとして紹介しましたが、クリーンディーゼルエンジン搭載車も立派なエコカーです。
従来のディーゼル車は、CO2だけでなくNOxという黒煙(有害物質)も排出していたのですが、クリーンディーゼル車ではNOxの大部分が克服出来ています。
クリーンディーゼル車とは?燃費や環境に対する影響はどうなの?
(画像参照元:favcars)
また、ディーゼル車の排ガスは、ガソリン車よりもCO2の排出量が少ないので、そういった意味ではガソリン車よりもエコだと言えますね。ヨーロッパではその点が評価され、昔からディーゼル車人気が高く、最近では2台に1台がクリーンディーゼルエンジン搭載車とも言われています。
維持費面を見てみても、クリーンディーゼル車はハイブリッド車に引けを取らず、とても経済的です。(関連記事:クリーンディーゼル車とハイブリッド車の維持費比較)
参考:国産車では、マツダが排ガス対策を施した「クリーンディーゼルエンジン」に力を入れており、国内のクリーンディーゼル車販売台数の実に半分以上がマツダ車となっています。
まだまだ日本では普及が遅れているクリーンディーゼル車ですが、人気は有るのでハイブリッド車と同様に高額査定が期待出来るでしょう。
今は良いが将来的には厳しいか
エコカーは評価が高い!と書いて来ましたが、昨今のエコカーブームは、メーカーの宣伝に踊らされている様な感じが有ります。
というのも、軽自動車は確かに燃費が良い車種も有りますが、最近は車重の重い車種も有り、軽自動車全体で考えると燃費は必ずしもいいとは言えません。
また、ハイブリッド車は現在は人気が有りますが、ハイブリッド車が増え続ければ、それが当たり前という評価になってしまい、高い評価がされなくなります。
特に、今後はさらにエコな電気自動車や燃料電池自動車など(※)が主流となる時代がやって来ます。そうなると、ハイブリッド車や軽自動車の人気は落ちて行くでしょう。
※:電気自動車や燃料電池自動車は今後どんどん人気が出て来る事が予想されますが、現時点では充電設備が整っていない事やまだまだ金額が高い事などから、まだ市場での評価が整うのは先になりそうですね。(参考記事:電気自動車や燃料自動車はいつ買うべきなのか?買い時を探る【2016年版】)
従って、現在の様な買取査定時の高い評価というのは、そう長くは続かないと考えられます。とはいっても、後何年で人気が無くなる、といった具体的な事は分からないですけどね・・・。