ここ最近、ネットで買い物をすることが多くなりましたが、本当に様々なものを購入することが可能です。
それは自動車保険でも同様で、今では「ネット申し込みで〇万円割引!」など、保険会社も自動車保険という商品を売るために必死になっています。
またネット自動車保険とは別に、従来通り店舗で加入するタイプの「代理店型」と呼ばれる自動車保険もあるのですが、それぞれに大きな違いがあります。
そのためネット自動車保険と、代理店型の自動車保険で「どちらが本当にオススメなのか」とあなた自身気になっているでしょう。
そこで今回は元自動車保険営業マンである筆者が、ネット自動車保険について詳しく解説していきましょう。
きちんと当ページの内容をご覧になって、「自分に合った自動車保険」を理解し選択することで、確実に損することを防げますよ!
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自動車保険は同じ保険プランなのに、保険会社によって値段がマチマチ・・・
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1.ネット(通販型)と代理店型の自動車保険
まずネット(通販型)の自動車保険と代理店型の自動車保険について、「どの保険会社がどちらなのか」ということをご存知でしょうか。
※ネット(通販型)自動車保険はダイレクト型自動車保険とも呼ばれています。
そこでまずは各自動車保険について、一覧にまとめて紹介していきます。
保険の型 | No. | 保険会社名 | 自動車保険名 | ネット割引 |
---|---|---|---|---|
代理店型 | 1 | 東京海上日動火災 | トータルアシスト | なし |
2 | AIG損害保険 | AAP | なし | |
4 | 日新火災海上保険 | ユーサイド | なし | |
5 | 損保ジャパン日本興亜 | THEクルマの保険 | なし | |
6 | 朝日火災海上保険 | ASAP | なし | |
7 | 三井住友海上保険 | GK クルマの保険 | なし | |
8 | 共栄火災海上保険 | KAPくるまる | なし | |
9 | あいおいニッセイ同和損害保険 | タフ・クルマの保険 | なし | |
通販型 | 1 | チューリッヒ保険 | スーパー自動車保険 | 10,000円 |
2 | ソニー損害保険 | ソニー損保の自動車保険 | 10,500円 | |
3 | 三井ダイレクト損害保険 | 三井ダイレクトの自動車保険 | 10,500円 | |
4 | アクサ損害保険 | アクサダイレクト | 20,000円 | |
5 | SBI損害保険 | SBI損保の自動車保険 | 10,500円 | |
6 | セゾン自動車火災保険 | おとなの自動車保険 | 10,000円 | |
7 | イ―デザイン損害保険 | イ―デザイン損保の自動車保険 | 10,000円 | |
8 | そんぽ24損害保険 | そんぽ24の自動車保険 | 10%割引 |
※2024年10月現在、割引は「最大割引額(率)」を適用
ご覧いただくと、見たことのある名前の自動車保険ばかりですよね。
そして代理店型で9社、通販型(ネット自動車保険)で8社主なものを挙げましたが、それぞれをご覧になると「ネット割引はネット自動車保険にしかない」ということが理解できるでしょう。
そしてネット自動車保険では、単純に「加入するだけで1~2万円程度の割引が受けられる」ということになります。
その理由もあり、ネット自動車保険は年々伸びているのです。
保険会社名 | 2015年度 | 2014年度 | 2013年度 | 2012年度 | 2011年度 |
---|---|---|---|---|---|
ソニー損保 | 851億円 | 814億円 | 785億円 | 741億円 | 705億円 |
三井ダイレクト損保 | 360億円 | 344億円 | 349億円 | 347億円 | 338億円 |
チューリッヒ保険 | 279億円 | 353億円 | 330億円 | 313億円 | 273億円 |
アクサダイレクト | 409億円 | 335億円 | 303億円 | 283億円 | 264億円 |
SBI損保 | 231億円 | 243億円 | 225億円 | 190億円 | 139億円 |
そんぽ24 | 135億円 | 140億円 | 135億円 | 128億円 | 117億円 |
セゾン自動車 | 226億円 | 172億円 | 132億円 | 108億円 | 79億円 |
イーデザイン損保 | 208億円 | 168億円 | 141億円 | 104億円 | 51億円 |
セコム | 78億円 | 77億円 | 78億円 | 79億円 | 83億円 |
アメリカンホーム | 16億円 | 20億円 | 20億円 | 23億円 | 25億円 |
参考:アメリカンホームは、2016年4月1日で保険商品の新規契約を終了しています。満期が来た自動車保険は、随時ソニー損保が引き受けする事になっています。
こう見ると、ソニー損保がネット保険では強いですね。
自動車保険業界全体でも、結構シェアがありそうですよね。
しかし、実際のところは、自動車保険業界全体としてみるとまだまだ代理店型保険の方が圧倒的にメインです(※)。ディーラーや修理工場などで代理店型の保険に加入する方がまだまだ多いですからね。
※:自動車保険は、現状10人中9人が「MS&ASホールディングス・東京海上HD・NKSJ」の3大メガ損保で加入しています。
ネット保険会社全部の売上を足しても、自動車保険業界全体の6%程度にしかなりません。
但し、2005年時点では3%ちょっとだったので、10年弱で6%を超えるまで来た事は評価すべきですよね。
多くの人が「金額的にはネット自動車保険にアドバンテージがありそうだ」と気づき始めており、どんどん加入者が増えています。
以上の点を踏まえて、ネット自動車保険の4つの特徴を紹介していきましょう。
2.ネット自動車保険の3つの特徴
ネット自動車保険には下記の4つの特徴があります。
- ネット上で自分だけの補償内容を作って契約
- 顧客対応は電話やチャットなど
- 走る分だけの保険料
それぞれ以下に分けて説明していきましょう。
特徴1.ネット上で自分だけの補償内容を作って契約
ネット自動車保険では、ネット上で「自分だけのプラン」を作成することができます。
というのもネット自動車保険では自分で保険見積もりを作成しなければならないため、自分自身で補償プランを細かく設定できるのです。
一方、代理店型の自動車保険では「担当者に希望を伝えて、何となく合致したプランを作成してもらう」というのが一般的であるため、あなたの詳細なプランを決めていくのは困難になります。
この辺りはメリットとデメリットが含まれるので、詳しくは後述していきます。
特徴2.顧客対応は電話やチャットなど
ネット自動車保険の顧客対応は、電話もしくはネット上のチャットでするのが普通です。
とはいえどちらで対応される場合も、必ずプロが対応してくれるため「間違いのない回答をしてくれる」という特徴があります。
また筆者も一度チャット機能を「どのようなものか」と思って利用したことがありますが、驚くことに「即レス(待ち時間がなくすぐに返信)」が来るほど、迅速さがありました。
そのため確実性と迅速さを兼ね備えているといえるでしょう。
特徴3.走る分だけの保険料
ネット自動車保険は加入時に「年間予定走行距離」を聞かれます。
なぜならネット自動車保険では、保険料をできる限り安くするための手法として「走る分だけの保険料」にすることが多いからです。
テレビCMで「走る分だけ」のようなフレーズで聞いたことがあるのではないでしょうか?
一方代理店型の自動車保険では、走行距離にかかわらず保険料が決められてしまうことが一般的であるため、基本的には「走行距離の少ない人ほど損する」ということができます。
またネット自動車保険で仮に予定していた走行距離よりも走ってしまいそうという場合には、ネット上から簡単に変更手続きができますから心配いりません。
以上、ネット自動車保険の3つの特徴でしたが、ご覧いただくと何となく「メリット・デメリット」についても見えてきたのではないでしょうか。
そこで次章からはネット自動車保険のメリットとデメリットについて、詳しく紹介していきましょう。
3.ネット自動車保険の3つのメリット
ネット自動車保険のメリットは、下記の3点です。
- 保険料が安い
- 事故対応が意外と良い
- 自由に補償内容を設計できる
それぞれ「ネット自動車保険に加入すべき理由」ともいえる大きなメリットになりますから、以下に分けた説明はしっかりとご覧になってください。
メリット1.保険料が安い
ネット自動車保険のメリットとして最も大きなものは「代理店型と比較して、保険料が大幅に安くなる」ということです。
これまでの説明でも
- ネット割引
- 走った分だけの保険料
というキーワードからも予想することができたでしょう。
しかし気になるのは、いったいどの程度お得になるのかということですよね。
そこで筆者が試算した比較結果を下記に載せておきましょう。
自動車保険の種類 | 保険会社名 | 年間保険料(円) | 差額(円) |
---|---|---|---|
代理店型 | 損保ジャパン日本興亜 | 113,460 | 47,030 |
通販型 | ソニー損害保険 | 66,430 |
※保険料試算の条件
- ノンフリート等級:10等級(事故有係数0)
- 車種:ホンダ ステップワゴン RP3型(初度登録:平成27年12月)
- ASV割引:あり
- 使用目的:通勤通学
- 年間走行距離:11,000㎞以下
- 主な使用地域:愛知県
- 免許証の色:ゴールド
- 運転者の年齢条件:26歳以上補償
- 運転者限定:本人・配偶者限定
- 車両保険:各保険会社の「一般型」でオススメされたプラン
- その他の条件:損保ジャパン日本興亜の「補償充実プラン」、ソニー損保の「安心プラン」を選択
ほとんど同じ条件で比較しましたが、「倍近く」の保険料差となりました。
そのためネット自動車保険で加入すると「保険料がお得になる」ということが分かりますよね。
そして保険料が安い理由ですが、それは単純なものですから下図をご覧ください。
ご覧の通り、ネット(通販型)の自動車保険では「店舗維持費」や「代理店への手数料」が必要ないため、コストが大幅に削減できるのです。
そのためネット自動車保険の方が「コストがかからない分、顧客に還元されている」と考えても間違いないといえます。
メリット2.事故対応が意外と良い
常に電話やチャットで対応されるネット自動車保険では、「対面の代理店型よりも事故対応などが悪いのでは?」と思われています。
しかしそれは大きな間違いなのです。
というのも、ネット自動車保険の事故対応は「プロが迅速に対応してくれる」という特徴があり、その結果としてお客様に間違った案内をすることがありません。
しかし代理店型の自動車保険の場合には、最初に対応してくれるのは代理店の担当者になります。
そして代理店の担当者=営業マンは「比較的難易度の低い資格試験」を通っただけの人ですから、実は知識量などが乏しく、顧客に対して正しい案内をできていない場合が多いのです。
つまり「素人に対応される可能性が極めて高い」といえます。
また結局のところ、事故の受付だけを代理店の担当者がした後は保険会社の人間による電話対応になってしまいます。
そのためまとめると、代理店型の自動車保険の事故対応は
- 素人によって案内される可能性がある
- 最終的には保険会社の電話対応=ネット自動車保険と同じ
いうことができるため、実はネット自動車保険の事故対応の方が良いということができるのです。
メリット3.自由に補償内容を設計できる
ネット自動車保険の特徴として、「自由にプランを設定できる」と述べましたが、これは大きなメリットです。
その理由は特徴でも説明しましたが、「代理店よりも細かく設定できるため、自分に最もマッチしたプランを作成できる」といえるからです。
ただ、厳密に言うと代理店型の自動車保険でも細かくプランの設定はできます。
しかし代理店型の自動車保険で詳細なプランニングをしようと思った時、営業マンと何度もやり取りをしなければなりません。
そして最悪の場合、営業マンも面倒くさいため「この中から選んでください」ということになってしまうこともよくあります。
そのためあなた自身が納得のいく、プランで設計ができる点はネット自動車保険の大きなメリットといえるのです。
以上がメリットに関する説明でしたが、次はデメリットについても説明していきましょう。
4.ネット自動車保険の2つのデメリット
ネット自動車保険のデメリットは、下記の2点です。
- 対面ではないため不安感がある
- 自分で保険見積もりを作るのが面倒くさい
こちらについてもそれぞれ以下に分けて説明していきましょう。
デメリット1.対面ではないため不安感がある
ネット自動車保険は代理店型の自動車保険とは異なり、対面で話をせずに契約するため「不安がある」というのは正直なところです。
もちろんこれまでの説明にもある通り、事故対応をはじめとする顧客対応も万全なのですが、やはり「人を見て契約する」という特性のある日本人にとっては、心配の種となるのです。
とはいえ先ほどから述べているように、代理店型の自動車保険の営業マンは「意外と素人が多い」というのが現状ですから、そもそも正しいプランニングをしてくれるかどうか分かりません。
そのため筆者としては、「誰かのせいで補償が受けられなくなるぐらいなら、自分でプランニングすべき」と結論付けています。
デメリット2.自分で保険見積もりを作るのが面倒くさい
ネット自動車保険最大のデメリットは、「自分で保険見積もりを作成すること」です。
というのも自動車保険の保険見積もりは、案内や保険会社のフォローがあるため簡単に作成できるものの「入力時工が多く面倒くさい」といえるのです。
例えば筆者がプロとして、保険見積もりを作成すると2~3分かかります。
しかし自動車保険の素人である筆者の妻が作成したタイムを計測した時、なんと15分がかかってしまいました。
そのためあなた自身が作成する場合も、10分前後は覚悟しなければなりません。
ただし、入力自体は選択式になっているので、そこまで難しくありません。
10分の努力で、数万円もお得になると考えると、非常に生産性の高い作業ですよね。
そのため面倒くささはグッと我慢して、数万円のために保険見積もりを作成すべきでしょう。
以上、デメリットの説明をしてきましたが、前述したメリットも踏まえて総合的に判断すると「代理店型ではなく、ネット自動車保険がオススメ」ということができます。
その理由をまとめると
- 保険料が大幅に安くなる
- 自分にマッチしたプランを設計できる
- 事故対応はプロがしてくれ、迅速さがある
- 面倒くさいものの、数万円のお得は捨てるべきではない
ということになり、本当にオススメだということが分かるでしょう。
ただ、これで本当に「最もお得になった」ということはできません。
というのもネット自動車保険の中でも、提供している保険会社によっても保険料は異なるからです。
そこで次章では、簡単に最もお得な自動車保険を探す方法について紹介していきましょう。
5.もっとお得なネット自動車保険は「一括見積もり」で探せ!
最もお得な自動車保険は、複数社で保険見積もりを作成して比較することで見つけ出すことができます。
とはいえ筆者の妻の例のように、一つの見積もりに15分かかる場合には、果てしない時間が必要ですよね。
そう考えると現実的ではありません。
そこでオススメなのが「自動車保険一括見積もり」というサービスなのです。
サービスの詳細は下記図のとおり。
利用することで「短時間で確実に最もお得な自動車保険が見つかる」ということができますから、ぜひ利用してくださいね。
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自動車保険は同じ保険プランなのに、保険会社によって値段がマチマチ・・・
同じ保証なのに、5万以上安くなった人もたくさんいます。
実際に私も「12万円→5万円」になりました!
6.まとめ
以上、ネット自動車保険に関する解説を終了しますが、最後に当ページの内容をまとめておきましょう。
- ネット自動車保険にはそもそも「ネット割引」があり、1~2万円程度お得になる
- ネット自動車保険の最大のメリットは「保険料の安さ」であり、代理店型と比較すると倍近くの差額となるケースもある
- ネット自動車保険のデメリットは「面倒くささ」が挙げられるが、少しの手間を我慢して数万円お得になることの方が重要
- 最もお得な自動車保険を探すには、「自動車保険一括見積もり」というサービスがオススメ
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