中古車販売店にいくと、各車両にプライスボードが付いています。
このプライスボードには様々な情報が載っており、中古車を買う前に必ずチェックする必要が有ります。
ここでは、数有るプライスボードの情報の中でも「車検表示」に焦点を当てて見ていきます。
車検証有効期限
中古車を買う際に、車検はたくさん残っているに越した事は無いですよね、出来れば半年以上残っていて欲しいものです。
販売店に展示されている中古車のプライスボードを見ると、車検証有効期限が記載されているのですが、これは読んで字の如く、「車検切れまでの残り期間」の事を指しています。
車検証有効期限の表示には、主に以下の3つが有ります。
- 車検付き
- 車検2年付き
- 車検なし(車検切れ)
以下で、1つずつ表示の意味を見ていきましょう。
車検付き
「車検付き」と表示されている場合、中古車が展示されている時点で車検がまだ残っている事を意味しています。
例えば、「29/3」や「30/1」といった感じで表示されており、前者は平成29年3月まで、後者は平成30年1月まで車検が有効という意味です。
「車検付き」と表示されている中古車を購入する場合は、自動車重量税を支払う必要は有りません。また、自賠責保険や自動車税については、車検の残存期間に合わせて月割りで支払う事が多いです。
車検2年付き
これは、車検の表示の中では最も誤解されやすい表示方法です。「車検が切れているけど、買ってくれたら車検費用は負担しますよ」と、つい客にとって有利な様に読んでしまいがちですが、違います!
車検には、重量税や自賠責保険など様々な費用がかかりますが(参考記事:車検費用の内訳とディーラーや整備工場等に頼む場合の費用相場)、その中でも「整備基本手数料」若しくは「整備費用」の部分だけサービスしますよ、という意味なのです。
実質的には、数千円〜2万円程度のサービスが受けられるに過ぎません。
但し、悪徳業者だと整備費用もしっかりと請求して来る事も有るので、見積書の内容は必ずチェックする様にしましょう。万が一整備費用欄に金額が記載されている場合は、その金額をカットする様に交渉しましょうね。
「整備費用は取る決まりなので」と堂々と言ってくる業者もいるかもしれませんが、プライスボードに記載されている事と、実際の見積りとが違う様な適当な業者の言いなりになってしまうと、他の箇所でもぼったくられるかもしれないので、店を変える事も考えた方が良いかもしれません。
車検なし(車検切れ)
展示されている時点で車検が既に切れいている場合は、「車検なし(若しくは車検切れ)」と表示されています。
つまり、購入した場合は「客が車検費用を全て負担しないと駄目ですよ」という意味です。
まとめ
車検の残存期間の表示によって、最終的な支払金額は大きく異なって来ます。
「車検なし」と表示されている車の金額が安いからといって飛びつくと、車検費用によって総支払額が一気に跳ね上がる事も有るので、注意が必要です。
また、悪徳業者はこういった表示方法によって意味の違いが生じる様な箇所で、ぼったくるチャンスを狙っていたりします。無駄なお金を支払わずに済む様に、しっかりと表示内容や意味については抑えておきたいですね。