車を売ろうと思って買取り業者の査定に出すと、15〜30分程度という短時間で自分の車の査定金額を知る事が出来ます。
ところで、この査定金額や最終的な業者の買取金額は、どの様な項目や基準によって決まっているのか知っていますか?
ここでは、査定金額や買取金額に影響を与える評価項目・基準について見ていきましょう。
査定金額に影響の有る項目
査定に影響を与える可能性の有る項目は大きく分けると以下の7つです。
- 車種
- グレード
- 年式
- 走行距離
- ボディカラー
- 外装のキズや凹み
- 足回りやエンジン等の状態
以下、1つずつ詳しく見ていきましょう。
車種
車のメーカーや車種は、査定金額を決める最も重要な点という事が出来るでしょう。
車種によってそもそもの新車価格が変わって来ますし、最近人気のエコカー(トヨタのプリウスや日産のリーフなど)や、燃費だけでなく居住性でも人気の高い軽自動車・コンパクトカー(トヨタのアクアやスズキのワゴンRなど)はニーズが有るので、査定金額も高くなりがちです。
一方で、人気の無い車種はいくら新車価格が高かったとしても、査定金額は低くなってしまいます。
グレード
車種が同じ車でも、グレードは1つとは限りません。スタンダードなグレードから、排気量や排気量などによってもグレードは異なりますし、特別仕様車も有ります。
例えば、現行(2016年8月)のマツダ「アテンザセダン」のグレードを見てみると、20S・20Sプロアクティブ・XD・25SLパッケージなど15ものグレードが有ります。
それぞれのグレードによって売れ筋のものや不人気のものなどに分かれているので、査定額は影響を受ける事になります。
年式
後述する走行距離とも関連しますが、日本では一般的に「10年10万キロ」が中古車業界で車を見る際の1つの目安となっていて、10年を超えると一気に査定金額は下がる可能性が高いです。
10年という目安を除いたとしても、一般的に高年式の(新しい)車は査定金額は高く、低年式の(古い)車の査定金額は低くなります。
また、同じ車種でもモデルチェンジが有るとその前後で査定金額は変動し易くなります。
これは、新しく出たモデルの人気が有れば、年式の古い旧モデルのニーズは減りますし、新モデルが不調だと旧モデルのニーズが増える事が考えられるからです。
モデルチェンジ前後で車の買取査定額が大きく変わる可能性が有る
走行距離
一般的に走行距離は少ない方が査定金額は高くなり、走行距離が多い方が査定金額は低くなる傾向にあります。
また、上述した様に、日本の中古車業界では走行距離10万キロが1つの目安となっており、10万キロを超えると査定金額は一気に下がる事が多いです。
車の走行距離・走行キロ数が少ないとプラス査定・多いとマイナス査定
ボディカラー
ボディカラーは査定金額の決定要素としてとても重要な点です。ベーシックな白や黒・ホワイトパール系はニーズが多く、査定金額が高くなる傾向に有ります。
一方で、派手な色や限定カラーは希少価値は高いかもしれないですが、ユーザーからの人気が無い事が多く、査定金額を決める上ではマイナス要素となり易いです。
車査定で高評価される色・ボディーカラーは「黒・白・ホワイトパール系」
外装のキズや凹み
中古車を買う側になって考えてみると、ボディがキズだらけの車や凹んでいる車は避けたいですよね。
見栄えが悪い車よりは当然、見栄えのいい車の方が世間の評価は高くなります。従って、キズや凹みは査定金額を決める上ではマイナス評価となってしまいます。
足回りやエンジン等の状態
足回りやエンジンなどは、車がちゃんと走る為に重要な部分です。エンジンから異音がしたり、オイル漏れや修復歴があったりすると評価は悪くなります。(参考記事:修復歴のある中古車の査定評価額は大幅にマイナス)
一方で、エンジンをオーバーホールしていたり、しっかりとメンテナンスがされている場合には高評価となる事も有ります。
参考:走る事とは直接関係無いですが、エンジンルーム内にある車台番号が移植されたり改ざんされていたりすると、買取りをしてもらえない事が有ります。
査定士によって評価は変わらない!?
上で紹介した項目については、基本的にはどの査定士が査定をしても大差の無い評価となります。
評価に差が無いのであれば、どの業者に査定を依頼しても結果は変わらないのでは?と思いますよね。
しかし、評価は変わらなくても、最終的に提示される査定金額は、業者のニーズや保有する販路等によって変わって来ます。従って、買取り業者間での比較をする事は、高い買取り金額を実現する上では、非常に有意義なのです。
そこで、車を売る場合は無料で複数の買取り業者から見積りを貰う事の出来る「無料一括査定」がオススメです。
1件でも多くの見積りを取り、一番高い金額を提示してきた業者に買い取ってもらう様にしましょうね。