車一括査定のデメリットって何?便利なサービスらしいけど、やっぱりリスクみたいなものはあるんでしょ?
車一括査定は複数の車査定業者による「出張査定」をサクッと手配してくれるサービスですが、デメリットが存在します。
車一括査定のメリットは「サクッと手配してくれる」という”効率性”ですが、デメリットはどうでしょうか。
結論からいいますと、車一括査定はメリットよりも、デメリットの方が多く存在します。
もしこれを理解していなければ、「車一括査定にはデメリットなんてない」と勝手な勘違いをして痛い目に遭っていたかもしれませんよ。
しかし、ご安心ください。今回の記事では、車一括査定サイト運営側からすると、言って欲しくないデメリットをばっちり解説していきます。
20サイト以上の車一括査定を実際に使った筆者だからこそ書ける、他のサイトの記事とは一風違った内容になっています。
車一括査定の評判や、デメリットについてはさんざん調べてきたという人にも、目からウロコの内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
危険度大!致命的な車一括査定の6つのデメリット
結論からいいますと、車一括査定サイトはデメリットが結構あります。しかもかなり厄介なものが。
まずは危険度の高くて、警戒すべきデメリットを紹介してきましょう。
- 車一括査定では隠れた優良企業に会えない
- 車一括査定を使っても田舎は2社しか査定できない
- 対応の連続でめちゃくちゃ疲れる
- 営業マンから1ヵ月間はセールスが来る
- 断った会社からまた連絡がくる
- なめられて結局安く買い叩かれる可能性大
車一括査定では隠れた優良企業に会えない
インターネットを使っただけでは見つけることができない優良企業は各地に存在します。
あなたが期待している以上の買取金額を最適な接客態度で行ってくれる企業もたくさんあるのですが、そんな企業ほど車一括査定では出会えないことも少なくありません。
車一括査定は買い取りさせてもらうお客さんを集めるための広告みたいなものなので、本当の優良企業は車一括査定を使わなくてもお客さんをガンガンくるわけです。
車一括査定を使っても田舎は2社しか査定できない
車一括査定は複数の業者に効率的に査定が依頼できるというのが強みですが、田舎になると複数の業者といってもガリバーとビッグモーターだけになることがめちゃくちゃ多いです。
ガリバーとビッグモーターは全国隅々まで展開している業者なので、仕方のないと言えば仕方がないのですが…。
「複数」と聞いて10社ほどを期待していた人からすると、肩透かしを食らうのではないでしょうか。
対応の連続でめちゃくちゃ疲れる
車一括査定の最大のデメリットは「疲れる」という点でしょう。疲労度という観点では車一括査定は全然だめです。
複数の業者に査定をしてもらうと、めちゃくちゃ電話かかってきます。
それを1件1件自分で全て対応することになるので、労力がかかりますし、かなりのストレスです。
中には高圧的な態度をとってくる査定員やしつこく営業してくる人もいるのもデメリットですね・・。
車一括査定を使ったら、かなりの疲労度を覚悟しなければなりません。
営業マンから1ヵ月間はセールスが来る
車一括査定を使うと、各営業マンから連絡が来ます。
いちど連絡を取ってしまうと、それから1ヵ月間は「売却先は決まりましたか」「ウチで決めてくれませんか」というセールスの電話がかかってきますよ。
断った会社からまた連絡がくる
もしセールスの電話をきっぱり断ったとしても「あれから少し時間が経ちましたが、考えは変わりましたか」という営業電話をしてくる場合があります。
さらに問題なのは、断りの電話を入れたにもかかわらず、同じ店舗の別の営業マンから「僕はまだ断りの連絡をもらってないので」と連絡してくる場合があります。
なめられて結局安く買い叩かれる可能性大
車一括査定経由で査定を依頼すると、店側としては「今すぐに中古車を売る気のある客」として認識します。
つまり「あえて高い査定額を提示して買い取ろうとしなくても、客は売ってくれる可能性が高い」という前提で査定をされてしまうのです。
これは大きなデメリットでしょう。
特に、業者側に1件目の査定だと知られてしまうと、最も高い買取金額を提示してもらうことは困難。
地域によっては、1~2社しか同時査定できない場合もあります。
そうなると、業者同士が意識し合って高い金額をつけないといった負の競争意識が芽生えてしまう可能性もあります。
これを車一括査定のデメリットといわずして、なんというのでしょうか。
そこそこ警戒すべき車一括査定のデメリット3選
次は我慢すれば許容できる車一括査定のデメリットについて紹介していきましょう。
あくまでも「我慢すれば」ですから、面倒なデメリットであることに違いありません。
- スマホ・携帯の着信履歴が汚染される
- はずれの査定員と当たればトラブルになる
- 個人情報を晒さないと使えない
スマホ・携帯の着信履歴が汚染される
先ほどもお伝えした通り、車一括査定を使うと電話がめちゃくちゃかかってきます。
30分で100回ぐらい電話かかってくるので、あなたの携帯電話の着信履歴はいとも簡単に汚染されてしまうでしょう。
はずれの査定員と当たればトラブルになる
しっかりと専門的な知識を持つ得意な分野であれば、場の雰囲気に飲み込まれて流されてしまうという事はあまり無いでしょう。
しかし、車の査定の場合は素人の人にとって、いわばアウェイの試合です。
プロである複数の業者さんと素人であるあなたが一同に返したら1番の弱者はどう考えてもあなたです。
査定スタッフから強気で営業されたら、納得のいかない金額だったとしても思わず売却を許可してしまうかもしれません。
また、スタッフが強引でなかなか帰らせてくれない、といったトラブルも起きているようです。筆者も実際に遭ったことがあります。
最近は、買取査定もCM(テレビ・ラジオ)などで目や耳にすることが増えて、トラブルも話題になるので、大手を中心に強引な営業手法は減って来ています。
しかし、それでも中小の買取業者になるとまだまだ教育が行き届いておらず、トラブルに発展する事も。これは大きなデメリットですね。
個人情報を晒さないと使えない
車一括査定を使う場合、あなたの住所や名前等の個人情報を入力しなければ使うことができません。
個人情報を教えなくても車一括査定を使えるだろうと思っている人は意外と多いですので、このデメリットについては事前に覚悟しておかなければなりません。
別にスルーしてもいい?!軽微な車一括査定のデメリット
車一括査定のデメリットとしては「まあスルーしてもいいのでは?」と思える軽微なデメリットもあります。
まあ・・デメリットはデメリットなので、こちらがマイナスをうけることに変わりないのですが。
- 実は中身が同じ車一括査定サイトが多い
- 利用申し込みに2~3分はかかる
- 最初に査定された金額と違う時が多い
実は中身が同じ車一括査定サイトが多い
今、車一括査定にはいろいろな種類があり、どれを使えばいいかわからない場合も多いです。
しかし残念ながら、名前だけが違い、中身が同じサイトも少なくありません。
価格.comの車一括査定はカーセンサーが中身になってますし、「くるまたかし」という車一括査定サイトは、カービューというサイトの名前が違うだけで中身が一緒です。
利用申し込みに2~3分はかかる
車一括査定の中には嘘をついているサイトが数多くあります。ほぼ100%嘘をついていると言っても過言ではないでしょう。
では一体何の嘘をついているのかというと、申し込み時間について嘘をついているのです。
車一括査定のサイトのホームページトップ画面を見ると、45秒で申し込み可能なんて書いていますが、絶対に45秒ではできません。
サイトに実際に申し込みしてみると、3分以上入力に時間がかかったこともあります。
どう頑張って入力したら45分の入力ができるんだよとツッコミたくなるくらい、結構な入力項目を求められます。
自分の住所、名前、年齢、電話番号などを入力するだけでも45秒以上かかるのに、車の年式や走行距離まで聞かれるとなると45秒以内で終わるはずがありません。
しかもサイトによっては入力をし終わった後「アンケートにお答えください」なんて言われることもあり、45秒ほどで終わらせる気ゼロです。
他のネット記事でも車一括査定は入力項目が早いなんて書かれていることもありますが、残念ながらそんなことありません。
使うときは2〜3分かかると覚悟して使ってください。
最初に査定された金額と違う時が多い
車一括査定は各買取業者が競争して1番高い金額を出すというレースです。そのため、業者の中には少しセコ技をする業者がいます。
どんなセコ技を使ってるのかというと「現時点では」という言葉を乱用しまくるのです。
つまり、後で色々と理由をつけて低い金額にするよ、と宣言しているというわけですね。
明確に金額が変わる事実を匂わせておかなければ詐欺になってしまうので、金額が変わるかもしれないという事はしっかりと伝えてはくれます。
しかし車一括査定なんて使ったことない人や、初めて車を売る人からすると、やっぱり最初に高い金額をつけてくれたところに行きがちです。
車を売ろうとしている人を惑わせる戦法を使う業者がけっこうな頻度で潜んでいるというのも車一括査定のデメリットの1つでしょう。
そもそも一括査定サイトを使うメリットはあるの?
さんざん車一括査定のデメリットを書いてきましたが、短所だけではありません。ちゃんとメリットもあります。
そんな車一括査定を使った場合、どんなメリットがあるのか、そこをみていきます。
最大のメリットは「時間が短縮できること」
大きなメリットとしては、時間の短縮ができるという点が挙げられます。
通常、査定をするなら、時間のある時にすぐに店舗に持ち込んで査定を受けます。
もちろん、店舗側の事情によってはすぐに査定を受けられない事もありますが。
そして、査定金額に納得がいくならば、その場で契約を済ませる事もできます(車の引き渡し等も同時に済ませたい場合は、必要書類を持参しておく必要があります)。
ただ問題なのは、わざわざお店に出向かなければならない点と、1社だけで満足できない場合は同じ工程を他の業者で再度やり直ししなければならない点です。
そう考えると、車一括査定は複数の業者を一同に出張査定することができるため、かなりの時間短縮を狙えるという利点があります。
これが「車選び.com」などの車一括査定サイトの唯一無二のメリットであり、最大の強みです。
つまり、存在価値は究極的には時短のためだけにあると言っても過言ではないでしょう。
サービスとして成長性が感じられる
メリットと呼ぶのはどうかと思いますが、車一括査定のデメリットをなんとかすべきと、様々なサービスが生まれています。
電話が一切かかってこないサービス、入力が簡単なサービス、事故車や古い車など特定の車種に絞ったサービスなど、重箱の隅をつつくようなニーズに応える車一括査定が多数生まれてきています。
つまりは、このままの車一括査定ではまずいと業界側も感じており、時流に乗ったサービスを生み出そうとかなり努力しているというわけ。
一方的にサービスを提供するのではなく、きちんと成長性が感じられるというのはメリットの1つなのではないでしょうか。
今まで解説してきたデメリットも、もしかしたら1年後、いや数ヶ月後にはなくなっているかもしれませんね。
デメリットだらけの車一括査定!無理はダメ
車一括査定をすることに対して、ここまで紹介してきたデメリットは確かに存在します。具体的には以下のとおり。
- めちゃくちゃ疲れる
- 結局安く買い叩かれるかも
- 査定員とトラブルがおこるかも
- 個人情報を晒さす必要あり
- 隠れた優良企業に会えない
- 田舎は2社だけになる
- 着信履歴が汚染される
- 1ヵ月間はセールスが来る
- 断ってもまた連絡がくる
- 中身が同じサイトが多い
- 利用申し込みに2~3分はかかる
- 最初に査定された金額と違う時が多い
デメリットを封じるための対処法として最も簡単なのは、車一括査定を使わないことでしょう。
「ガリバー」などに一社ずつに自分で訪問し、査定額を確認していくことを長いスパンでやっていけば、疲労感もありません。
結果的に一括査定サイトを使わなくて複数社査定が実現できます。
簡単な話、一括査定は効率性を実現するものなので、サクッと終わらせたいと思う人以外はあまり向いていないのです。
それはつまるところ、一括査定のデメリットを対処する方法は無いということ。
誤解を恐れずに言うのであれば、デメリットを許容できないのであれば、車一括査定を使わないほうがいいと言うわけです。
あまり時間がないからさくっと複数社査定してもらいたい人以外は、地道に時間を見つけて、一社一社査定してもらうと良いでしょう。
以上「車一括査定は12つもデメリットあるけど我慢できる?知らずに使うと後悔するので要注意」でした。