車のバッテリーが上がってしまった時に、ジャンピングスタートをするために必要となるブースターケーブル。
ブースターケーブルは、自分の車のバッテリーが上がった時だけでなく、バッテリー上がりで困っている車を見かけた時にも役立つので、是非車に積んでおきたいですね。(参照記事:車のバッテリー上がりの対処方法~ブースターケーブルの使い方も紹介)
しかし、どの様にしてブースターケーブルを選べば良いのか悩みますよね。ここでは、ブースターケーブルの価格帯だけでなく、太さ等の違いなど選ぶ際の注意点についても見ていきます。
ブースターケーブルの価格は?
ブースターケーブルは、カー用品店やホームセンターなどで購入する事が出来ますし、ネットでも簡単に購入出来ます。
しかし、ブースターケーブルの種類は豊富で、価格帯も様々です。アンペアやケーブルの長さにもよるので一概には言えないですが、おおよそ以下の様な価格帯で購入する事が出来ます。
電流 | 相場 |
---|---|
50A | 約1,200円 |
80A | 約1,500円 |
100A | 約2,000円 |
120A | 約3,000円 |
注:50A・80Aは3.5m、100A・120Aは5mを基準としています。
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ブースターケーブルのアンペアや太さの違いなどの注意点
ブースターケーブルを購入する際、ケーブルの太さと長さに注意が必要です。以下で、それぞれの注意点について見ていきましょう。
ケーブルのアンペア(太さ)
ケーブルは太ければ太い程良いのですが、残念ながら芯線の太さはパッケージには書いていない事が多いです。そこで、何を見れば良いかというと「電流値(アンペア)」です。
アンペアは、流す事の出来る電流の量を示すものですが、必要な電流の量は車の車種やサイズで概ね以下の様に決まっています。
電流 | 用途 |
---|---|
50A | 軽自動車〜1,500cc |
80A | 軽自動車〜2,500cc |
100A | 軽自動車・ワンボックス・大型車・外車等 |
120A | 軽自動車〜大型トラックまで基本的に全ての車に対応 |
参考:50A以下は細く(鉛筆程度の太さ)、100A以上が太い(成人男性の人差し指程度)部類に入ります。
なお、軽自動車用のブースターケーブルを大型車等で使うのはやめた方が良いです。短時間なら大丈夫ですが、長い時間繋いでいるとケーブルが発熱し、最悪のケースだと車両火災に繋がる事も有るので注意が必要です。
逆に、大きなアンペアのケーブルは殆どの車種に対応しているので、細いケーブルよりは太いケーブルの方が良いという事ですね。
ブースターケーブルを買う際には、アンペアの他にも適用電圧(v)も見る必要が有ります。基本的には、国産車のバッテリーは12Vなのでブースターケーブルも12vのものが多いです。しかし、一部の外車や大型車で6Vや24Vのものも有るので、購入前に電圧をチェックする様にしましょうね。
ちなみに、プリウスなどのハイブリッド車は、普通車同様に12Vの補機バッテリーが付いているので、ブースターケーブルを使ってバッテリー上がりから復活する事が可能です。但し、ハイブリッド車が主体となって、他のガソリン車をケーブルを使って助けてあげる事は出来ません。
これは、ハイブリッド車にそもそもセルモーターが無く、小さな電流で車が動いているので、ジャンピングスタート時の大きな電流に耐えきれないからです。無理にジャンプスタートをすると故障しかねないので、注意が必要です。
ケーブルの長さ
ブースターケーブル長さは商品によって異なりますが、短いよりは長い方が便利です(但し値段は上がります。)
例えば、車が横に並んでいる状態であれば、3.5mのケーブルで十分事足りますが、2台の車の間にもう1台別の車が有る様な場合は、5mのケーブルが有った方が良いでしょう。また、車が縦に並んでいる状態でケーブルを繋ぐのであれば、7mのケーブルが欲しい所ですね。
これらの様に、どの状態でケーブルを繋ぐかによって必要な長さは変わって来ますが、基本的には5m有れば十分でしょうね
ブースターケーブルを自作する方法
ブースターケーブルは、カー用品店やネットショップ等で購入するのももちろん良いですが、自作する事も出来るって知っていますか?
まずは、汎用切断機で平編銅線(20本程度)を切断し、スパイラルチューブを巻いていきます。そして、PVCチューブに通して、先端を工業用のドライヤーで炙りつつ、半田こてでワニ口クリップを取り付ければ完成です。
他にも、家庭用の延長コード等を使って、ブースターケーブルとして利用する事も不可能ではない様ですが・・・これは危険な臭いがしますね。
現実的には、ブースターケーブルを自作するメリットというのはあまり有りません。電気関係の作業が得意で、DIYが好きな方なら良いかもしれませんが、基本的にはちゃんとしたものを購入した方が良いでしょうね。
ブースターケーブルを自作する際は、感電等に気をつけて自己責任でする様にして下さい。
まとめ
いかがでしたか?
ブースターケーブルは太さや長さが商品毎に分かれていますが、基本的には長くて太いものが便利という事が分かりましたね。車を日常使いで乗っている方であれば、100Aで5mのブースターケーブルが有ればバッチリでしょう。