ガス欠って前兆なしで突然起こるものなの?もしガス欠になってしまったら、どうやって対処すればいい?
ガソリンメーターが点滅し出すと、迫りくるガス欠に対して、ドキドキしてしまいますよね。いつ車が止まってしまうのかと、運転に集中できなくなってしまいがちです。
しかし実はガス欠になるときは、明らかな前兆があることをご存知でしょうか?具体的には以下の通り。
- スピードが出なくなる
- 聞いたことのない音がする
もしこの事実について知らなければ、「いつガス欠になるのか」「突然ガス欠になったらどうしよう…」と動転して事故を起こすという本末転倒になっていたかもしれませんよ?
しかし、ご安心ください。今回の記事では先述した「ガス欠の前兆」はもちろんのこと、ガス欠になった時の対処法や、ガス欠にならないための予防方法も解説しています。
ガス欠について気になっている人には、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ガス欠になる2つの前兆
エンプティランプが点灯する、というのがガス欠の前兆だと思う人は多いでしょうが、点灯したからといって、すぐにガス欠になるわけではありません。
エンプティランプはガソリン残量が5~10リットル前後になったら点灯するため、車の燃費次第ですが、20〜50キロは走ります。
しかし、エンプティランプがついたあとに、以下のような症状が現れ始めたときには、ガス欠間近です。本当にエンジンが止まってしまうでしょう。(いわゆる「エンスト」ですね)
- スピードが出なくなる
- 聞いたことのない音がする
では、それぞれの前兆について、簡潔に解説しておきます。
ガス欠の前兆1.スピードが出なくなる
ガス欠間近だと、いくらアクセルを踏んでも、車のスピードが上がりません。
アクセルの踏み具合を変えてないのに、スピードが落ちてきたら、ガス欠間近だと考えていいでしょう。
ガス欠の前兆2.聞いたことのない音がする
燃料がないのに無理やりエンジンを動かすせいか、カタカタと普段は聞いたことのない「乾いた音」が聞こえるようになります。
なお、車種によっては乾いた音だけでなく、小刻みに車が揺れ出すこともありますよ。
ガス欠になったらどうする?すぐに行うべき4つの対処法
ここまではガス欠の前兆について紹介してきましたが、解説してきた前兆が本当に出てしまったら、どうすれば良いのでしょうか。
とにかくまずは車を道路脇に寄せ、安全な状態で止まるようにしましょう。
もちろん、駐停車が禁止されている場所には停止しないよう、注意が必要ですよ。そして「ハザード」を点灯させるのを忘れないように。
無事に車を停めることができたら、以下の対処法のうち、最も自分に都合の良い方法を選んで下さい。
- ガソリンスタンドまで車を押す
- ガソリンを持ってきてもらう
- ガソリンを自分で持ってくる
- 自動保険のロードサービスを使う
それではそれぞれの対処法について、詳しく解説していきましょう。
対処法1.ガソリンスタンドまで車を押す
近くのガソリンスタンドまであと少し、という距離でガス欠になった場合は、押して運ぶのもアリです。
同乗者はもちろんのこと、すぐに助けてくれそうな家族や友達がいる場合は、押していくのもいいでしょう。もし押していくなら、ギアをN(ニュートラル)にするのをお忘れなく。
対処法2.ガソリンを持ってきてもらう
連絡すれば、ガソリンを持ってきてくれるガソリンスタンドも少なくありません。少人数しかいないセルフスタンド以外のスタンドに電話して、お願いしてみましょう。
なおセルフスタンドかどうかを電話の時点で判別するのは難しいので、以下のサイトにアクセスして、最も近いガソリンスタンドに片っ端から電話をかけてみるのが1番確実ですよ。
ガソリン代の後払いはNG
ガソリンスタンドの方がガソリンを持って駆けつけてくれたものの、お金の持ち合わせが無かった場合、後払いに応じてくれるのでしょうか?
結論から言いますと、後払いはNGです。ガソリンスタンドは慈善事業ではないので、基本的には応じてくれないと考えておいた方が良いでしょう。
ただし、身分証明書や車検証を見せ、連絡先を伝えたうえで、支払いをする意思をしっかりと伝えれば、後払いに応じてくれる事も。
どうしてもお金がない時は、来てもらった後ではなく、電話したときに、後払いでもいいかお願いするようにしてみて下さい。
対処法3.ガソリンを自分で持ってくる
近くにガソリンスタンドがあれば、事情を説明すると、ガソリンを携帯できるようにしてくれます。
https://twitter.com/4101y/status/1038001932453859328?s=21
上記のようなガソリン携行缶を貸してくれるので、5リットルほどのガソリンを購入し、車の元へ戻り、給油しましょう。
もちろん、その後に携行缶を返却することをお忘れなく。返す際にガソリンを満タンにしておくと、ちょっとしたお礼にもなりますし、安心して帰路につくことができますよ。
対処法4.自動車保険のロードサービスをつかう
筆者が個人的に1番オススメする方法が、自動車保険に付帯しているロードサービスを使うことです。
ロードサービスとは、パンクやキー紛失、 レッカー移動など、運転中のさまざまなトラブルに対応するサービスのこと
ロードサービスには無料でガソリンを補給してくれる制度もありますので、使うに越した事はありません。もし自動車保険に入っているなら、すぐにコールセンターに連絡してみてください。
ロードサービスを使ったからといって等級が下がる事は無いので、気にせずどんどん使っていきましょう。
なお、保険に加入していない場合でも、「JAF」にお願いすれば「8,000円+ガソリン代」でロードサービスを利用できますよ。
【補足知識】ガス欠は車に悪影響を与える?
ガス欠になると、車が動かなくなるだけで車自体に影響は無いのでしょうか?
確かに1度ガス欠になっただけではそれほど影響は無いですが、何度も繰り返すと車にダメージを与える事になります。
ガス欠になると燃料ポンプが空転してしまい、モーターの滑りが悪くなります。その結果、摩擦熱や摩耗によって燃料ポンプが故障する可能性も。
また、ガス欠時は燃料のパイプライン内のガソリンも無くなってしまっているので、給油後にスターターモーターを回してもガソリンがすぐには行き渡りません。
その結果、通常よりもスターターモーターを多く回さなければならず、バッテリーやスターターモーターへの負担が増えます。
このようにガス欠を繰り返してしまうと、車に悪い影響を与えてしまうため、なるべくならばガス欠を発生させる事は避けたいものですね。
ガス欠にならないためのたった1つの予防法
ここまではガス欠になってしまった場合の対処法について紹介してきましたが、1番良いのはガス欠にならないことです。
そこで最後にガス欠にならないための予防方法について、紹介しておきましょう。
予防法と言っても内容はいたってシンプル。「早い段階でガソリンを入れておく」というのが、最も簡単かつ効果的な予防方法です。
つまり、常にガソリンがどれくらい残っているかをチェックしておく、という事ですね。
エンプティランプがついたらすぐにスタンドへ
先ほどご紹介したように、エンプティランプがついたとしても、50キロほど走れる車種が多いです。
残り50キロもあれば「まだまだ走れる」と思うかもしれませんが、ガス欠になってしまったら、大変な目に合うことを忘れてはいけません。
後々痛い目にあいたくないのであれば「ランプがついたら、すぐにスタンドに行く」という習慣付けを心がけるようにしてください。
高速道路のガソリンスタンドに要注意
もっとも注意しなくてはいけないのが、高速道路走行中におけるガス欠です。
エンプティランプがついたとしても、ガソリンスタンドに行ける機会がないため、注意しなくてはいけません。
一般的に高速道路では数十キロに1箇所、サービスエリアやパーキングエリアが設置されており、ガソリンスタンドも設置されています。
しかし、中には150km以上もの間、ガソリンスタンドが無いという区間もあるので要注意。
だからこそ高速道路を走っている時に限り、エンプティランプがついた後ではなく、もっと余裕を持った給油をオススメします。
まとめ
今回はガス欠について詳しく紹介してきました。改めて振り返っておくと、ガス欠の前兆は以下の通りになります。
- スピードが出なくなる
- 聞いたことのない音がする
そして、もしガス欠が起こってしまったのであれば、以下の対処方法を実施するようにしましょう。
- ガソリンスタンドまで車を押す
- ガソリンを持ってきてもらう
- ガソリンを自分で持ってくる
- 自動保険のロードサービスを使う
これだけ知っておけば、ガス欠で困る事は無いでしょう。もしガス欠になった場合は、今回解説した内容をぜひ思い出してみてください。
以上「【動画あり】ガス欠2つの前兆とガス欠になったときの4つの対処法」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。