走るのが好きで、ガンガン飛ばせるスポーツカーを購入したのはいいけれど、「飛ばす場所が無くて困ってる」という方も多いのでは?
スポーツカーは、アクセルを少し踏み込むとあっという間に時速100キロ近くまで上がります。制限速度なんて簡単に越えてしまうので、警察に見つかると一発免停という事も。最悪の場合、免許取り消しという事態にもなりかねません。
しかし、スポーツカーで気兼ねなくガンガン飛ばす事が出来る場所が有るのです、それが「サーキット」です。以下で詳しく見ていきましょう。
サーキットでの走行
サーキットでの走行と聞くと「そんなの高くて無理!」と思うかもしれませんが、そんな事は有りません。誰でもお手軽料金でサーキットを走る事が可能なのです!
ライセンスが必要?
サーキットを走る際には、通常は以下のどちらかのライセンスが必要となります。
- コースライセンス(※)・・・特定のサーキットを走る為のライセンス
- 競技用ライセンス ・・・レースに出る為のライセンス(参考:JAF)
※:ファミリー限定ライセンスなど、ライセンスの呼び方はコースによって異なります。
それぞれのサーキットでは、そこで走る為のルールやマナー、利用方法などに関する講習会を受ける必要が有ります。講習会が終わると、コースライセンスが取得出来るので、サーキットを思う存分走る事が出来る様になります。
ライセンス不要な走行会
「わざわざライセンスを取るのはちょっと・・・」という方もいるでしょう。そういう人でもサーキット走行は可能です!
どのサーキットでも、ライセンス不要の一般参加が出来るサーキット走行会が月に数回程度開催されています。ナンバーが付いる車であれば、普段乗っているマイカーでの参加も可能です。
参加料金はサーキットによって異なりますが、数千円〜2万円程度でしょう。各サーキットのホームページで開催日や予約方法がアップされるので、チェックして申込をする様にて下さい。
なお、サーキットでの走行には以下の様な装備が必要となるので、予め用意しておきましょう。
- フルフェイスのヘルメット(バイク用でOK)
- グローブ
- 長袖・長ズボン
- 靴(サンダルは×)
- ゼッケンを貼るテープetc…
どれだけスピードを出しても文句を言われませんし、フルブレーキやドリフト走行も思う存分楽しむ事が出来ますよ!
主要なサーキット
カーレースに興味の無い方は、普段あまりサーキットの場所を気にする事も無いかもしれないですが、意外に日本にはサーキットがたくさん有ります。サーキットは国際レースが行われるものから、小規模なものまで様々ですが、全部合わせると数百個有ります。
その中でも、地域毎の主要なサーキットとしては以下が挙げられます。
地域 | 都道府県 | サーキット名 |
---|---|---|
北海道 | 北海道 | 十勝スピードウェイ |
東北 | 福島 | エビスサーキット |
関東 | 茨城 | 筑波サーキット |
東海 | 静岡 | 富士スピードウェイ |
東海(近畿) | 三重 | 鈴鹿サーキット |
中国 | 岡山 | 岡山国際サーキット |
四国 | 徳島 | 阿讃サーキット |
九州 | 大分 | オートポリス |
車にはスピードリミッターが有る!
国産車は、スピードリミッター(※)が予め設定されており、最高速度が時速180kmに制限されています(軽自動車は時速140km)。
※:エンジンに燃料を送り出すポンプに電気(若しくは電子)的な制限を加える事で、燃料噴射を抑制する方法が一般的です。
スピードメーターを見れば分かりますが、国産車は基本的には180kmまでしか表示が無いですよね(一部、レクサスのLSや、ISF、日産GT-Rは300km〜340kmまで表示されているものが有ります)。
輸入車は時速210kmか250kmに制限されている事が多く、スピードメータは時速260kmまでのものが多いです。
なお、スピードリミッターは、特段法律で規定されている訳では無く、あくまでも自主規制によるものです。
リミッターカットとは?
では、サーキットに行っても国産車の場合は時速180kmまでしか出す事が出来ないのか?というと、そういう訳では有りません。
整備工場に持って行くと、リミッターカット(スピードリミッターによる制限を無効にする)する事が可能です。乗用車のリミッターは、自主規制によって装備されているものなので、リミッターカットをしたからといって違法となる訳でも有りません。
参考:大型貨物自動車は道路運送車両法でリミッターの装着が義務となっているので、取り外すと違反になります。
リミッターカットをしても違法にならないのは、そもそも公道で時速180km以上出すと、免許取り消しどころか逮捕される事も有るでしょうから、リミッター自体を法律で規制する必要が無いからでしょうね。
また、リミッターカットは一応改造には該当しますが、それだけをもって車検に通らなくなるという事もまず無いでしょう。但し、メーカー保証や任意保険が対象外となったり、車自体の寿命が短くなるといった可能性は有ります。
ちなみに、日産のGT-Rは純正ナビとスピードリミッターがリンクしており、サーキットに入ると自動でスピードリミッターが解除される様になっているので、わざわざ整備工場に持って行って、リミッターカットをする必要が有りません。
注意:GT-Rは、メーカーのプログラムしているサーキット以外でスピードリミッターを解除すると、ログが残りメーカーサポートが受けられなくなります。