オートマ(AT)車はマニュアル(MT)車の様に、シフトレバーやクラッチを頻繁に操作する必要が無いので、女性や高齢の方でも簡単に運転する事が出来る事から、最近の自家用車の主流となっています。
確かに、オートマ車のギア操作は単純かつ簡単ですが、それでもAT機能を正しく使いこなす事が出来ている方はそれほど多くないのでは?ここでは、オートマ車のギアの各機能を紹介していきます。
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オートマ車のギア操作と種類
オートマ車の主なギアは以下の通りです。
ギアの種類は全車共通という訳では有りません。特に最近は、MTモード付きAT車が増えています。これは、クラッチ操作をしなくてもギアチェンジを一段階ずつ自由に行う事が出来るので、気軽にスポーティな走りを楽しむ事が可能です。
- P・・・パーキングレンジ
- R・・・リバースレンジ
- N・・・ニュートラルレンジ
- D・・・ドライブレンジ
- 2・・・セカンドレンジ
- L・・・ローレンジ
P・・・パーキングレンジ
パーキングレンジは、どのギヤにも入っていない状態です。駐車時やエンジンをスタートする際には必ずパーキングレンジにしておく必要が有ります。
なお、駐車時にパーキングレンジにするだけでサイドブレーキをかけない方がいます。
確かに、パーキングレンジはトランスミッションを内部からロックするものなので、基本的には車は動かなくなりますが、場合によってはそれでは不十分な事が有ります。駐車する際には、サイドブレーキも必ず使用する様にしましょうね。
R・・・リバースレンジ
後退する際に使用するギアで、バックにギアが入り、安全の為に警告音が鳴ります。また、車種にもよりますが、レバーの横に有る解除ボタンを押しながらでないと、シフト出来ない様になっている事が多いです。
ちなみに、リバースレンジや後述するドライブレンジにしている時にエンジンを切ったらどうなるか気になる方もいると思いますが、普通にエンジンは切れます。
但し、自動でパーキングレンジとなる訳ではないので、自分でパーキングにする必要が有りますし、それまではキーを抜く事も出来ません。
N・・・ニュートラルレンジ
どのギアにも入っていない状態です。この点についてはパーキングレンジと同じですが、どちらかというと一時的な停止の際に使うものです。車外に出る際にはニュートラルではなく、パーキングにする必要が有ります。
なお、一昔前は下り坂走行時や信号等で止まっている際にニュートラルにしていると燃費が良くなると言われていましたが、最近はそういったメリットは殆ど無いので、使用する機会はあまり無いでしょう。
D・・・ドライブレンジ
走行時に使うギアで、スピードに応じて自動変速します。前進する限りは、常にドライブレンジでも問題無く走り続ける事は可能です。
但し、坂道などで効率よく走る為には、下記のセカンドレンジやローレンジを適宜使用するのが好ましいです。
2・・・セカンドレンジ
エンジンを低回転(2速)に保つレンジで、下り坂などエンジンブレーキが必要な際に役に立ちます。
エンジンブレーキを利用するメリット~仕組みと燃費への影響も解説
L・・・ローレンジ
車種によっては「S」や「1」と表示される事も有るレンジで、2レンジよりもさらに低回転となりエンジンブレーキが強くなります。
適切なシフトチェンジを行うメリット(AT車)
オートマ車に乗っている方は、常にドライブレンジでシフトチェンジをしない方が多いですよね。しかし、坂道を登る際にずっとドライブレンジでは力が足りなく感じる事が有ります。また、下り坂ではエンジンブレーキの利きが悪くなる事も有ります。
オートマ車だからといって、自動変速に頼りっぱなしにならず、適宜シフトチェンジする様にしたいですね。上手に扱う事が出来れば、無駄な力を使わなくなるので燃費向上も期待出来ますよ。