車を売ろうと思って買取り業者に査定依頼をした場合、「査定の当日に車を売った方が買取金額が高くなる」という噂をたまに耳にしますが、これは本当なのでしょうか?
以下で、査定当日に売却した方が高い買取り金額となるのか?そもそも査定当日に売った方が良いのか?などについて見ていきましょう。
高く売れる可能性有り!
車の査定当日に売った場合と、若しくは少し先延ばしして1週間後や1ヶ月後に売った場合とを比べると、まず間違いなく査定当日に売った方が高い買取金額となるでしょう。
注:これは同じ買取業者に売った場合の話です。他の業者に売る場合は金額が変わって来る可能性が有ります。
その理由は以下の通りです。
中古車の査定は、査定の日時点での車のニーズ(需要)を基に査定額が計算されています。従って、売却日を1ヶ月後など先にしてしまうと将来のニーズの変動リスクを査定額に反映する事になるので、どうしても査定額は減額されてしまいます。
また、車の価値は日々下落していきます。時が経てば経つ程年式は古くなって行きますし、走行距離も増えて行きます(※)。中には、査定をしてから売るまでの間にキズが付いたり事故に遭遇したりする方もいるでしょう。
※:少し古い資料ですが、国土交通省の「自動車の使用実態(2004年)」によると、自家用車の年間平均走行距離は10,575kmです。1週間に換算すると約29km、1ヶ月だと約880kmです。
車の走行距離・走行キロ数が少ないとプラス査定・多いとマイナス査定
査定の日に売却をせずに1ヶ月経ってから契約をしようとすると、もう一度査定をする事になり、金額が減る可能性も有るのです。
さらに、契約日を先延ばしにすると、その間にオートオークションでの相場が下がってしまう事が有ります。買取業者の多くは買い取った車をすぐにオークションに出品しています。
オートオークションでの相場が下がるという事は、買取業者の利益も小さくなる事にも繋がるので、利益を確保する為には査定額を下げるしか無いのです。
従って、車を売ろうと思ったら、一日でも早く売るのがベストです。車を売る側からするとたったの1日の違いかもしれないですが、この1日が査定額を大きく左右する、かもしれないのです。
当日に即決はNG
上記の様に、査定の当日に契約を結ぶと先延ばしするよりも買取金額が高くなる可能性が有ります。しかし、査定の当日に即決で契約を結んでしまうのはオススメ出来ません。
なぜなら、車を高く売る為には複数の業者に査定をしてもらいますよね(一社だけで決めようと思っていた方は、無料一括査定サイトを利用して、複数の業者に査定をしてもらう事をオススメします)。
複数の業者に査定をしてもらうと、全ての査定金額が出揃うまでには相応の時間が必要となります。
また、単に査定金額を出してもらって終わり、という訳では有りません。通常は、業者毎の提示金額を比較して、さらに買取り額をつり上げる様に交渉しますよね。
従って、思い立ったら出来るだけ早く売ってしまった方がいいという点に間違いは無いのですが、「査定をしてもらったその日のうちに即決する」というのはオススメ出来ません。
複数の業者に同時に査定をしてもらい、その日の内に一番高い金額で売れる業者が判明する様であれば、査定当日に即決するのもいいかもしれないですね。
車の出張査定を複数の買取業者に同時にやってもらうメリット・デメリット