基本的に3年又は2年に1回しか車検は受けないので、車検に必要な書類を覚えている人は少ないのではないでしょうか。
そこで今回は車検の必要書類と注意点について紹介していきたいと思います。
なお、ユーザー車検を受ける人は、以下の記事を参考にして下さい。
また、一時抹消登録した車を車検に通す場合は中古車新規登録を行わなければなりません。中古車新規登録をする人は、以下の記事を参考にして下さい。
業者に車検を依頼する場合の必要書類
業者に車検を依頼する場合の必要書類は以下の通りです。
- 車検証
- 自賠責保険証明書
- (軽)自動車税納税証明書
- 使用者の認印(不要な場合が多い)
自動車税納税証明書は、一定の条件を満たせば提出を省略する事が出来ます。省略可能かどうかを確認するのが面倒くさい場合は、業者に渡しても別に構いません。
ただし、軽自動車税納税証明書は省略出来ないので、必ず準備するようにして下さい。
自動車税納税証明書がなくても車検を受けられる条件【平成27年4月より開始】
車検関連の要注意点
車検を受ける場合の書類に関する注意点は以下の通りです。
- 必要書類を紛失している場合
- 車検証の住所と現住所が違う場合
- 車検切れしている場合
必要書類を紛失している場合
業者に車検を依頼する場合に必要になる書類は2つ又は3つでしたよね。これらの書類を1つでも紛失している場合は車検を受ける事が出来ません。急いで再発行手続きを行って下さい。自賠責保険証明書は再発行におよそ1週間かかりますので。
■車検証の再発行
車検証の再発行は、住所地を管轄する運輸支局等で行います。手続き自体は1日で終わります。詳しい手続きについては以下の記事を参考にして下さい。
なお、車検を依頼した業者に車検証の再発行手続きをお願いするのも有りです。
■自賠責保険証明書の再発行
自賠責保険証明書の再発行は、契約している保険会社の窓口で行います。基本的に保険代理店では手続きが出来ないので注意して下さい。
再発行手続きに必要な書類は以下の通りです。
- 再交付申請書(窓口で入手)
- 認印
- 免許証などの本人確認書類
保険会社によって異なる場合が有るので、事前に確認して下さい。
なお、前述した通り、自賠責保険証明書が再発行されるまでは1週間程度の時間を要します。車検直前に紛失に気付いた場合、有効期限が1カ月を切っていると思いますので、すぐに再発行手続きを行って下さい。
■(軽)自動車税納税証明書の再発行
自動車税納税証明書の再発行は県税事務所、軽自動車税納税証明書の再発行は市町村役場で行います。車検証と認印などを持参すれば、即日で再発行してくれます。
郵送での再発行に対応してくれる所も有るので、問い合わせしてみると良いでしょう。ただし、郵送の場合は再交付までに日数が掛かるので注意して下さい。
車検証の住所と現住所が違う場合
車検証の住所と現住所が違っていても車検を受ける事は出来ます。ただし、住所を一致させておく事が原則です。そして、車を譲渡又は廃車するときには結局住所を一致させる必要が有ります。
車検を依頼した業者に住所変更も依頼する事が出来ますが、そのためには車庫証明を取得する必要が有ります(普通車の場合)。取得までに1週間かかる事も有るので、車検後に自分で住所変更手続きを行う方が良いかもしれません。
車検切れしている場合
車検切れであっても業者に車検を依頼する事は可能です。ただし、車検切れの車を走行させる事は法律違反です(参考:車検切れの車を運転した場合の罰則)。そのため、業者に車を引き渡す際は注意が必要です。
引き渡す際は以下のいずれかの方法を利用して下さい。
- ① 仮ナンバーを取得して持ち込む
- ② 業者にレッカー等してもらう
- ③ トレーラーなどをレンタルして運ぶ
①か②が現実的な方法でしょうか。業者の中には車検のサービスとして車の引き取りを無料で行ってくれる所も有るので、それを利用するのが一番安上がりで簡単な方法です。
そういった業者が見つからなかった場合は、仮ナンバーを取得した方が安く済むでしょう(参考:仮ナンバーの取得方法)。
なお、車検切れをしている車は、おそらく自賠責保険・任意保険共に切れているはずです。間違っても運転はしないようにして下さい。