ユーザー車検を受ける人は「テスター屋の活用方法」について悩んでいるのではないでしょうか?もっと端的に表現すると「いつ利用するのか?」という疑問を抱いているはずです。
今回はテスター屋の活用方法について紹介したいと思います。
テスター屋とは
「テスター屋」は、民間車検場や予備検査場などとも呼ばれています。運輸支局周辺に点在しています。
場所によってはテスター屋が無い所も有ります。
テスター屋には、運輸支局の検査場に有る検査機(テスター)と同等の設備が備えられています。そのため、ユーザー車検前後にテスター屋で本番さながらの検査を受ける事が出来ます。
注:正式な車検をする場所では有りません。
(出典:http://blog-imgs-48.fc2.com/i/c/h/ichimatsu0734/DSC_0708_convert_20111012222201.jpg)
テスター屋は検査機で検査をするだけでなく、車検に合格するための調整も行ってくれます。どのように調整すれば車検に合格するのかを熟知しているので結構役に立ちます。
ただし、車を分解して部品を交換するなどの大掛かりな整備は行っていません。あくまで、ヘッドライト検査の為に光軸を調整したり、サイドスリップテストの為にタイロッドエンドの長さを調節するなど、細かな調整を行ってくれます。
利用料金は?
テスター屋の利用料金は、「検査ラインの全てのテストを依頼する場合」と「1つの検査ラインだけ依頼する場合」とで概ね以下の通りです。
コース | 利用料金 |
---|---|
全てのテスト | 5,000円~6,000円 |
1つのテスト | 1,000円~3,000円 |
テスター屋は民間業者なので、上記価格は一例として捉えて下さい。また、利用するコースによっても異なります。
テスター屋によっては検査代とは別に調整費用も発生する場合が有ります。
ユーザー車検でのテスター屋の活用方法
さて、ユーザー車検時のテスター屋の活用方法ですが、考えられるのは2通りです。
- ユーザー車検を受ける前
- ユーザー車検を受けた後(不合格になった場合)
ユーザー車検を受ける前に、全ての検査又は不安の有る検査をテスター屋で行っておけば、一発でユーザー車検に合格する可能性を高く出来ます。また、ユーザー車検に不慣れな人はどのような検査が行われるのかを予め体験する事も出来ます。
しかし、ユーザー車検を受ける最大の理由は「車検費用」を抑えるためではないでしょうか?それなのにテスター屋で1,000円~6,000円を使うのは勿体無いです。
しかも、ユーザー車検に落ちたとしても、当日ならば運輸支局での再検査は無料です(2回まで)。さらに、再検査では不適合とされた箇所だけ検査を受ける事になります。そのため、何も一発で合格する必要性は無いのです。
もちろん、再度検査ラインに並ばなければいけないので時間は浪費します。ただ、費用に着眼した場合には、ユーザー車検を受ける前に敢えてテスター屋で検査してもらわなくても良いのです。
以上の事から、テスター屋の活用方法は「ユーザー車検を受けた後」が良いでしょう。
まず運輸支局でユーザー車検を受けて、合格だったらテスター屋を利用しなくて済みます。もし、不合格だったとしても全部のテストではなく、不適合とされた箇所だけテスター屋で調節してもらいましょう。
ただし、「ヘッドライトを弄っている」とか「足廻りに不安が有る」など不適合とされる可能性が高い箇所を前もって把握しているなら、ユーザー車検を受ける前にテスター屋を利用するのも有りです。