車のエアコンの匂いが強烈・・・
それ、エバポレーターの汚れが原因かもしれません!
エアコンフィルターを交換したばかりなのに車内に嫌な匂いが充満している場合、その可能性は高くなります!
以下、そもそもエバポレーターとは何なのか説明するとともに、エバポレーターの洗浄効果について解説してから、料金相場を紹介します。
料金の相場をいち早く知りたい!という人は、こちらのリンク「エバポレーター洗浄料金」をクリックして料金相場を確認してみてくださいね。
そもそもエバポレーターとは
エバポレーターとは、車のエアコン構造の一部で、外気又は内気を冷やすシステムを言います。エバポレーターを通過した空気は冷やされて車内へと送られます。図で見た方が分かりやすいかもしれませんね。
エバポレーターはフィルター状になっていて、エアコンフィルターで取り除けなかった微細なゴミなどが付着します。また、図にも有るように結露によって水分が発生します。車を運転している時は風が常に送られるので問題は有りませんが、エンジンを切ると途端に風通しが悪くなってしまい、ゴミや湿気によってカビが発生してしまいます。
冒頭で紹介したエアコンを付けた時の嫌な臭いの原因は、エバポレーターに付着したゴミやカビなどなんですね。そのため、エアコンフィルターを交換しても臭いが消えない場合は、エバポレーターを洗浄する必要が有ります。
エバポレーター洗浄による効果
エバポレーター洗浄とは、字の如く、エバポレーター表面に付着した汚れやカビなどを綺麗にする作業を言います。洗浄後はかなり汚い廃液が出るので、嫌な臭いがしていた事にも納得です(下記画像は洗浄によって発生した廃液)。
(出典:エアコン洗浄 | オートバックス)
エバポレーター洗浄をする事で嫌な臭いを消す事が出来ます。また、洗浄液には防カビ効果等も有るので、作業後のカビの発生等を防ぐ事も出来ます。
しかし、車を運転すれば、再びエバポレーター表面にゴミが付着しカビが繁殖してしまいます。1度エバポレーター洗浄をしたからといって、永久に臭いの発生を防ぐ事は出来ません。
そのため、定期的にエバポレーター洗浄をしなければならない点は覚えておきましょう。
オートバックスのエバポレーター洗浄料金
エバポレーター洗浄はカー用品店でしてもらえますが、その料金は店舗によって異なります。ここでは一例としてオートバックスの数店舗をピックアップして紹介したいと思います。(オートバックスHPで表記されている金額をそのまま掲載しています)
店舗 | 料金 |
---|---|
スーパーオートバックス横浜みなとみらい店 | 10,800円 |
スーパーオートバックス東京ベイ東雲店 | 5,200円 |
オートバックス 府中店 | 4,320円 |
車種・店舗によって料金は異なるので、洗浄を依頼する前に店舗に確認するようにして下さいね。
なお、エバポレーターを洗浄するのであれば、エアコンフィルターの交換も忘れずに!エバポレーターだけ綺麗にしても意味が有りませんからね。また、同時に頼めば、別々に作業を依頼する場合よりも工賃を少し安くして貰えるかも知れません。
ただし、オートバックスではエバポレーターを取り外して直接洗浄するのではなく、ホースを差し込んで洗浄剤を吹きかける間接的な作業となります。洗浄効果は有りますが、やはり直接洗浄するよりも効果は低いです。
エバポレーターを完全に洗浄したい場合は、カーエアコンを専門にしている工場などに作業を依頼した方が良いでしょう。しかし、エバポレーターを取り外す作業が必要になるので、料金は当然高くなります。
さきほども紹介したように、エバポレーターを完全に洗浄しても再び臭いは発生します。そう考えると、オートバックスなどで簡易的な洗浄を定期的に行う方が良いかもしれませんね。
【参考】イエローハットのクレベリン消臭
なお、イエローハットでは「エバポレーター洗浄」ではなく「クレベリン消臭」という作業を行っている店舗が多いです。
クレベリン消臭とは、塩素系の気体を車内に発生させ、その状態で空気を循環させて車内・エアコン内部の消臭・除菌をする作業を言います。エバポレーターを綺麗にする作業では有りません。
ちなみに、作業料金は普通車でおよそ3,500円です。
【参考】エバポレーターのカビ対策
カビは以下の3つの条件が揃うと発生します。
- 温度・・・25度前後
- 湿度・・・80%以上
- 養分・・・ホコリやゴミなど
逆に言えば、これらの条件が揃わないようにすれば、エバポレーターにカビが発生する事を防げます。ただ、ドライバーが”温度と養分”をコントロールするのは難しいです。さきほども紹介したように、エアコンフィルターは、ほこりやごみの全てをシャットアウト出来る訳では有りません。
そこでエバポレーターのカビ対策として注目したいのが「湿度」です。湿度を下げる方法は至って単純です。目的地に到着する何分か前にエアコンを切り、風量を上げて、エバポレーターを乾燥させるだけです。
完全に湿度を下げる事は出来ませんが、エンジンを切るまでエアコンを付けている場合と比べると、カビを予防する環境を作る事が出来ます。
毎回この作業を行うのは面倒くさいですが、エバポレーターの洗浄料金を定期的に払う事を考えれば我慢出来るのではないでしょうか?一度お試し下さい。