タイヤがパンクした時、ロードサービスを呼ぶのも良いですが、自分でタイヤを交換出来ると無駄な費用や時間を使う必要が無くて便利です。また、スタッドレスタイヤに交換する時にも工賃を節約する事が出来ます。
何より自分でタイヤ交換出来る人は、出来ない人から見れば頼もしく感じられます。
そこで、今回はタイヤ交換の手順・方法を紹介したいと思います。
タイヤ交換の手順・方法
タイヤ交換の手順・方法を見ていく前に、タイヤ交換に必要な工具等をチェックしていきましょう。工具と言っても、新車であれ中古車であれ、必要な工具は揃っているはずです。トランクを開けて工具が有るか見てみて下さいね。
■タイヤ交換に必要な工具等
- ジャッキ(+ジャッキの補助工具)
- レンチ
- 輪止め2個
- 軍手
輪止めは石や木でも代用出来ますが、タイヤ交換の途中に外れる事も有るので、輪止めを事前に購入しておいた方が良いでしょう。1個500円ほどで売っているので購入してトランクに入れていても良いですね。
では、タイヤ交換の手順・方法について見ていきます。
① 輪止めをセット
タイヤ交換では、ジャッキアップによって車体が不安定になるので、ジャッキが外れないように輪止めをセットします。セットするタイヤは、交換するタイヤの対角に位置しているタイヤ2つです。
なお、タイヤ交換をする際は、なるべく平坦な場所で、シフトをパーキングに入れて行いましょう(当然エンジンはオフです)。
② ホイールを外し、ナットを緩める
ホイールカバーをしている場合は、まずホイールを外します。それから、ナットを軽く緩めます。
この手順では、ナットは外しません。ナットを外してしまうとジャッキアップをしている時にタイヤが外れてしまうためです。事故の無いように、手順をしっかり守って行いましょう。
③ ジャッキをセット
ジャッキをジャッキアップポイントにセットします。ジャッキアップポイントとは、ジャッキ用に車体が補強されている部分を指します。
④ ジャッキアップしてタイヤを外す
タイヤが地面から離れるまでしっかりとジャッキアップをします。そして、さきほど軽く緩めたナットを外していきます。ナットを全部外したら、タイヤを外します。タイヤは意外と重たいので、足の上に落とさないように注意して下さいね。
外したタイヤは地面と車体の間にセットしましょう。ジャッキが外れてしまった時に備えて、クッションとして利用します。
⑤ タイヤをセットしてナットを軽く締める
新しいタイヤをセットして、ナットを軽く締めます。ナットの絞める順番は「上から」そして「対角線上」に締めていきます(下記画像の順)。
一気に又は適当な順番でナットを締めると、どこか1箇所だけ締まり過ぎてしまい、タイヤがまっすぐに装着出来なくなります。
⑥ ジャッキを降ろしてナットを増し締めする
ジャッキを降ろして、ナットを増し締めします。この時もナットの締める順番はさきほどと同じです。上からそして対角線上です。
増し締めの力は、体重をグッとレンチにかける程度で十分です。これでタイヤ交換は終了です。4本のタイヤを交換する場合は、輪止めの位置を変えて手順通りに行って下さいね。
タイヤ交換の動画を見ておさらい
では、最後にタイヤ交換の手順を動画でおさらいしておきましょう。
なお、パンクをしてスペアタイヤに交換した場合は、その後なるべく早く通常のタイヤを装着するようにして下さい。スペアタイヤは通常のタイヤとは違い、耐久性は低いです。一時的な応急処置のためのタイヤですのでスペアタイヤのまま走り続ける事が無いようにして下さいね。
また、全てのタイヤ交換において、タイヤを履き替えるとホイールンバランスが崩れます。ホイールバランスを調整しないと、タイヤの偏磨耗や燃費の悪化に繋がります。そのため、タイヤを交換したらカーショップなどでホイールバランス調整を行うようにして下さい。
【参考】タイヤ交換は慣れるとどれくらいの時間でできるようになるか
タイヤ交換と言えば、F-1レースのピットインです。ピットのクルーはタイヤ1本を交換するのにおよそ5秒ほどの時間しか掛かりません。
タイヤ交換に慣れれば、もしかしたらタイヤ1本5秒で交換出来るようになる・・・わけは有りませんよね。
慣れたとしてもタイヤ1本交換するのに15分程度の時間が必要になるでしょう。そもそもタイヤ交換は急いで行うものでも有りません。しっかりと手順を守って丁寧に作業を行って下さいね。