車の運転席のメーターには様々な計器類が設置されています。これらの計器類は車の状態を表しているので、どんな内容を意味するのか?しっかり知っておく必要が有ります。
また、車の異常を知らせる様々な警告灯もメーターに設置されています。警告灯がどのような異常を知らせているのかを知っておくのも、運転する上では重要な事です。
そこで、今回は運転席のメーターの各計器や警告灯について紹介したいと思います。
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メーターの計器まとめ
まず、基本的なメーターの計器について見ていきましょう。トヨタのハリアーのメーターを例に挙げて紹介していきますね。もちろん、車種によって計器の位置やデザインなどが異なりますが、基本的な機能は同じです。
(出典:トヨタ)
- ① スピードメーター・・・走行速度を表示する計器です。基本的に国産普通車は時速180kmまでメモリがふられています(外車は時速240kmまでメモリがふられている車種が多いです)。
- ② タコメーター・・・エンジンの回転数を表示する計器です。
- ③ 燃料計・・・ガソリンの残量を表示する計器です。「F(Full)」が満タン、「E(Empty)」が空っぽを表しています。
- ④ 水温計・・・エンジンを冷却する冷却水の温度を表示する計器です。「H(Hot)」が過熱、「C(Cool)」が低温を表しています。
- ⑤ シフトポジションの表示・・・今どのシフトに入っているかを表示しています。「P(Parking)」から「D(Drive)」まで一覧で表示される車種も有ります。
- ⑥ オドメーター(積算距離計)・・・総走行距離を表す計器です。オドメーターとは別に区間距離を表すトリップメーターも有ります。
代表的な警告灯まとjめ
上記で見た計器以外にも、メーターには様々な警告灯が設置されています。警告灯が点灯した場合は、車に異常が発生した事を意味しますので、適切に対処しましょう。
以下、代表的な警告灯の意味について見ていきます。
燃料残量警告灯
燃料残量警告灯は、文字通り、残りの燃料が僅かで有る事を知らせてくれています。ただ、警告灯が点灯したからと言って、すぐにエンストを起こすわけでは有りません。車種にもよりますが、残りの燃料で50km程度は走行出来るタイミングで点灯します。
最近の車種には、ガソリンタンクに入っているガソリン量で走行可能な距離を表示する機能が付いていますので、それを目安にするのも有りです。しかし、ガソリンが残り僅かで有る事に変わり有りませんので、なるべく早く給油するようにしましょう。
水温警告灯
水温警告灯は、冷却水が高温になっている場合に「赤色」が点灯し、冷却水が低温になっている時に「青色」が点灯します。
赤色の警告灯が点灯した場合は、エンジンが冷やされずにオーバーヒートを起こしてエンジンが破損する恐れが有ります。ただちに車を停車させて、販売店等に連絡するようにして下さい。
一方、青色の警告灯は、エンジンがまだ暖まっていない始動時によく点灯します。これは異常を知らせているのではなく、ただエンジンも冷却水も冷えきった状態のため点灯しているだけです。数分走行すると自ずと警告灯は消えます。
しかし、数分間走行しても青色の警告灯が消えない場合は、すぐに販売店等に連絡を入れて下さいね。
エンジン警告灯
走行中にエンジン警告灯が点灯した場合は、エンジン制御システムに何らかの異常が発生した事を意味します。高速走行は故障箇所を増やす原因となるので、なるべく低速走行で販売店等にて点検を受けましょう。不安な場合はレッカーを呼んで下さいね。
エンジン警告灯の点灯の原因は?点灯中でもそのまま走行可能か?
充電警告灯
充電警告灯の点灯は、バッテリーなどの電気系統に異常が発生した事を意味します。そのまま走行していると、バッテリー上がりなどのトラブルに巻き込まれるので、はやめに販売店等で点検を受けるようにしましょう。
油圧警告灯
油圧警告灯の点灯は、エンジン内部のオイル圧力の低下を意味します。警告灯が点灯した場合は、車を停車させて、エンジンオイルの量を確認して下さい。エンジンオイルが減少している場合は、補充しましょう。
油圧警告灯はエンジンオイルの量を表示する物では有りません。
なお、エンジンオイルが減少していない又はエンジンオイルを補充しても点灯している場合は、ただちに販売店等に連絡して下さい。そのまま走行し続けるとエンジンが破損する恐れが有ります。
ブレーキ警告灯
ブレーキ警告灯の点灯は、以下3つの異常を知らせています。
- パーキングブレーキがしっかりと解除されていない
- ブレーキフルードの不足
- ブレーキ系統の異常
警告灯が点灯した時は、まず車を停車させて、パーキングブレーキをしっかりと解除してみて下さい。それで警告灯が消灯したら問題は有りません。
しかし、パーキングブレーキをチェックしてもなお警告灯が点灯し続ける場合は、速やかに販売店等に連絡するようにして下さいね。