チャイルドシートをレンタル出来るって知っていましたか?チャイルドシートは購入すると結構な費用がかかるので、レンタルで済ませられるものならそうしたい・・・と考える人も多いはず。
チャイルドシートの着用義務は6年間です(参考:チャイルドシートの装着義務)。6年間レンタルした方が費用はお得なのか?それとも購入してしまった方がお得なのか?果たしてどちらなのでしょうか?
今回はチャイルドシートのレンタル費用と購入費用を比較してみました。
チャイルドシートの種類~年齢・成長に合わせて切り替え~
「チャイルドシート」は車に装着する子供用のシートの総称です。実際は、子供の成長段階に合わせて以下の3種類に分けられます。
- ベビーシート(乳児用)・・・適用年齢は新生児~1歳頃まで
- チャイルドシート(幼児用)・・・適用年齢は1歳頃~4歳頃まで
- ジュニアシート(学童用)・・・適用年齢は3歳頃~11歳頃まで
商品によっては、ベビーシートとチャイルドシートを兼用している物やチャイルドシートとジュニアシートを兼用している物などが有ります。
【チャイルドシート】コンビのレンタルと購入の費用比較
今回は、1歳頃までベビーシートを利用し、それ以降はチャイルド・ジュニア兼用シートに切り替える場合を想定して、レンタルと購入の費用をそれぞれ比較していきたいと思います。
比較に利用するチャイルドシートは、今一番人気のチャイルドシートメーカー「コンビ」のグッドキャリー(ベビーシート)とジョイトリップ(チャイルド・ジュニア兼用シート)です。
新品価格はコンビの表示価格、中古価格は楽天市場の価格、レンタル価格及び新品購入の買取価格はダスキンレントオールかしてネッとの価格を参考にしています。
ベビーシート(1歳頃まで)の費用比較
ベビーシートのレンタルと購入を比較すると以下のようになります。
期間 | レンタル | 新品を購入 | 中古を購入 |
---|---|---|---|
3か月 | 5,702円 | 33,000円 | 6.000円~15,000円 |
6カ月 | 8,553円 | ||
9カ月 | 12,830円 | ||
12カ月 | 17,107円 | ||
1年後の買取価格 | - | 販売価格の最大30% (9,900円) | - |
ベビーシートを1年間使用すると仮定した場合、最もお得なのが「10,000円前後の中古」という事になります。次いでお得なのが17,107円のレンタル。最も損なのが23,100円の新品です。(新品は買取価格控除後の金額です。)
しかし、子供が成長して1年を待たずにベビーシートがきつくなる事も多いです。親にとってはうれしい事ですが、予測できない子供の成長速度の事を考えると、レンタルするのも1つの方法です。
チャイルド・ジュニア兼用シート(1歳頃以降)の費用比較
チャイルド・ジュニア兼用シートのレンタルと購入を比較すると以下のようになります。
期間 | レンタル | 新品を購入 | 中古を購入 |
---|---|---|---|
1年間 | 18,662円 | 28,000円 | 12,000円~22,000円 |
2年間 | 37,324円 | ||
3年間 | 55,986円 | ||
4年間 | 74,648円 | ||
5年間 | 93,310円 |
チャイルド・ジュニア兼用シートは販売から長期間使用するので、基本的に買取は拒否されます。
チャイルドシートの着用義務は6歳までなので、兼用シートはおよそ5年間使用する事になります。表を見て貰えればわかるように、レンタルは損です。そのため、チャイルド・ジュニア兼用シートは新品又は中古を購入した方が良いでしょう。
子供が2人以上の場合
2人目の子供の事も考慮する場合、ベビーシートに関しては1台購入し、ベビーシートの利用が重なる期間だけレンタルするのが一番お得です。
妊娠期間は一般的に約10カ月です。下の子が生まれるのは最短でも上の子が生まれてから10カ月後です。つまり、ベビーシートが2台必要になる期間は最長で約2か月となります。この短期間の為にベビーシートを2台購入するのは勿体無いです。また、お下がりとして利用出来るのに2人ともレンタルを利用するのもちょっと勿体無いです。
具体的な金額を比較すると、以下のようになります。
購入とレンタルの組み合わせ方 | 費用 |
---|---|
1人目:購入 2人目:購入 | 46,200円 |
1人目:レンタル 2人目:レンタル | 34,214円 |
1人目:購入 2人目:2か月だけレンタルしてお下がり | 31,152円 * |
* 1カ月間のレンタル料金は2,376円、2年後の買取金額は販売価格の最大20%(6,600円)としています。
なお、3人目の事を考慮した場合、6,600円の買取金額は発生しませんが、3人目もお下がりを利用出来るのでベビーシートは1台だけ購入した方がお得です。
チャイルド・ジュニア兼用シートに関しては、比較するまでもなく購入した方がレンタルよりお得です。ただし、子供の年が離れていて上の子がもうすぐチャイルドシートの着用義務期間が終了する場合は、着用義務期間終了までレンタルを利用して、その後はお下がりとして利用した方がお得になる場合が有ります。
なお、法律上はチャイルドシートの着用義務は6歳までですが、子供の体の大きさによっては6歳を過ぎてもチャイルドシート(ジュニアシート)を利用した方が安全な場合も有ります。費用よりも安全を第一に考えて下さいね。
短期間(1日)でもレンタルしてくれる?
チャイルドシートをレンタルしている主な業者の最短のレンタル期間と費用は以下のようになっています。
業者 | 最短レンタル期間 | 費用 * |
---|---|---|
ダスキン | 10日間 | 2,138円 |
ベビレンタ | 1週間 | 1,836円 |
DMM | 1カ月間 | 3,540円 |
愛育社 | 1日間 | 5,500円 |
* コンビのグッドキャリーの場合
最短のレンタル期間をおよそ1週間と定めている業者が多いです。また、1日間だけ借りられたとしても、1カ月分の料金が発生する料金体系になっている業者も有るので注意が必要です。
レンタカーを借りて家族で出掛けるような場合は、レンタカーショップでもチャイルドシートを1日500円~1,000円ほどでレンタルしているので、車と一緒にレンタルした方がお得です。
【参考】都道府県のレンタル制度
一部の自治体では、子育て支援の一環として、チャイルドシートのレンタルサービスが行われています。サービス内容は以下のような感じです。
自治体 | レンタル期間 | 費用 |
---|---|---|
茨城県石岡市 | 乳児用:1年間 幼児用:2年間 | 無料 |
神奈川県小田原市 | 乳児用:4か月 幼児用:3か月 | 無料 |
愛知県半田市 | 原則2週間 | 無料 |
大阪府松原市 | 最長2カ月 | 無料 |
無料で貸し出しを行っているわけですから利用しない手は有りません。ただし、このようなチャイルドシートのレンタル支援を行っている自治体は意外と少ないです。お住まいの自治体がサービスを行っているか確認してみて下さいね。