アップルで車査定してもらうかも。テレビやネットでCMをしているから、行っていますので、目について気になる・・・。
車の買取業者では中堅クラスの規模を持つ「アップル」。
テレビCMでは「オリコン満足ランキング3年連続1位」を全面的に押し出しているため、イメージ的にもすごく良いですよね。
※画像出典:オリコン満足度調査「車買取会社のランキング・比較」より
そのせいか「アップルにだけ査定してもらえばOK」なんて思っていませんか?
残念ながら「アップル一択」ともいえる考えは危険です。
なぜかというと、アップルで買取査定を依頼しても、あなたが期待しているほどの高い金額にならないから。
車種や売却のタイミング・店舗・担当スタッフによっても変わってきますが、アップルに売却を依頼すると他社に比べて以下のような結果になります。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | アップル |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 55,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 1時間 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 50~60分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | 接客でストレスを感じることは一切なし。待ち時間は長いがムダなセールス行為はない |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | 場合によっては最終的な査定結果も店舗側が出す仕組み(店舗独自の裁量がある) |
見ての通り、アップルよりも高い買取金額をつける業者は存在します。
しかしストレスを感じさせない接客や、ムダなセールストークがないなど、買取金額以外にも特徴がある買取業者であるのも忘れてはいけません。
このように、今回の記事ではアップルの査定を実際に経験して、ネットではまだ解説されていない「この記事でしかわからないアップルの実態」を解説していきます。
「アップルに査定してもらうか迷っている」「アップルってどんな業者?」と思っている人には必見の内容になっていますので、ぜひ最後までお読みください。
車買取・査定業者「アップル」の基礎知識
この章では車買取業者「アップル」の基礎知識を解説していきます。
アップルで実際に査定してらった時のレポートを先に読みたいという人は、次の「高価買取はできる?アップルの買取査定を実際に経験」まで飛ばしてもらって構いません 。
アップルの会社概要
車買取業者「アップル」は、CMでのプロモーションにかなり力を入れています。
インターネット上はもちろんのこと、テレビでもCMを展開していますので、目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
そんなアップルですが、会社概要としては以下のような内容になります。
会社名 | アップルオートネットワーク株式会社 |
ブランド名 | アップル(Apple) |
URL | http://www.applenet.co.jp |
アップルは「アップルオートネットワーク株式会社」が運営している買取専門業者です。
もう20年以上も運営されている企業ですから、買取業者としての信頼性は十分でしょう。
店舗数では現在236店舗と業界では大規模。すべての都道府県ではないものの、全国のいたるところに店舗を構えています。
北海道 | 青森 | 岩手 | 宮城 |
山形 | 福島 | 山梨 | 新潟 |
長野 | 東京 | 神奈川 | 埼玉 |
千葉 | 茨城 | 栃木 | 群馬 |
静岡 | 愛知 | 岐阜 | 三重 |
福井 | 滋賀 | 奈良 | 大阪 |
愛媛 | 鳥取 | 岡山 | 広島 |
福岡 | 佐賀 | 大分 | 宮崎 |
熊本 | 鹿児島 | 沖縄 |
※出典:アップル「会社案内ページ」より
実はアップルは「フランチャイズ」(事業形態を借りて運営するビジネスモデルのこと。コンビニが代表的)で展開する企業です。
現在進行形で新たな加盟店を募集していますから、今後もさらに店舗数が増えていくのは間違いないでしょう。
今は出店していない石川・和歌山・兵庫・高知・島根・徳島・長崎・佐賀にも出店されるかもしれませんね。
アップルはオリコン満足ランキング3年連続1位
アップルに査定をしてもらううえで「どんな評価を受けている会社なの?」と気になりませんか?
実はさまざまな満足度ランキングを公開している「オリコン」が、車買取業者も順位付けしてくれています。
これを参照するとアップルの世間的評価の知ることができるわけですが、気になるランキング結果は・・・。
※画像出典:オリコン満足度調査「車買取会社のランキング・比較」より
このようにアップルは数ある業者をおさえて、ランキング1位を達成しています。
それだけ評価されていることがうかがえますね。
ちなみアップルのランキング1位は、なんと3年も維持しています。
本当に実力がないと3年も維持できませんから、アップルの評判は本物だと断言していいでしょう。
アップルの車買取・査定を実際に経験
ここまでアップルの基礎知識について紹介してきましたが、ハッキリ言ってちょっと調べればすぐにわかる知識ばかりです。
あなたがアップルを使うかどうか判断するためには、既存のネットにはない「リアルな査定の実態」を知ることが必要不可欠です。
そこで今回は本当に売ろうと思っている筆者の愛車をひっさげてアップルに行き、「査定の流れ」「査定金額」などを主に検証してみました。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
どのような流れでアップルが査定してくれるのか、シンプルに流れをまとめると、以下のようになります。
- 車検証を渡す
- アンケートを書く
- いつ売るのか聞き取りを受ける
- 車のチェックが完了するまで待つ
- 査定してもらう車について聞き取りを受ける
- 査定額について社内で相談する
- 査定額が発表される
気になる査定結果ですが、先に結論を言ってしまいましょう。
アップルの買取金額は、他社にくらべて以下のような感じになりましたよ。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | アップル |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 55,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 1時間 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 50~60分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | 接客でストレスを感じることは一切なし。待ち時間は長いがムダなセールス行為はない |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | 場合によっては最終的な査定結果も店舗側が出す仕組み(店舗独自の裁量がある) |
なお、今回査定してもらったのは、10年落ちの「ムーブ」(ダイハツ)であり、都市部ではなく、地方店舗での検証です。
そのため、査定してもらうタイミング・車種・店舗・査定(接客)するスタッフによっては、今回の検証結果と変わる可能性も考慮してください。
ではアップルに査定してもらった時の具体的な流れと、その詳細について見ていきましょう。
アップルの車査定1.車検証を渡す
アップルに着くと、お客様駐車場まで男性のスタッフがやってきて「本日はどのようなご用件ですか」と聞かれます。
「買取査定をお願いします」と言うと「分かりました、車検証のデータが必要になって来るので車検証を貸してくれませんか」と言われます。
車検証を渡したあと、そのまま店内へと案内され「こちらでお待ちください」と、店内の席にて待たされます。
アップルの車査定2.アンケートを書く
お客様駐車場まで来てくれたスタッフが名刺と以下のようなアンケートをもって、改めて挨拶をしてくれます。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
「今回査定と接客を務めさせていただきます〇〇です」とハキハキとした挨拶をしてくれましたね。
「査定結果が出るまでには1時間ほどかかりますが、どうぞよろしくお願いします」とのこと。
色々と買取業者とまわってきましたが、こうやって改めて挨拶される事はなかなか無いので新鮮に感じましたね。
アップルの車査定3.いつ売るのか聞き取りを受ける
アンケートを書き終わると「査定に入る前に軽く聞き取りをさせていただきたい」ということで、アンケートに書かれていることを再度確認する感じで聞き取りをされました。
その際、次に買う車の事についてはまったく突っ込まれず、「なぜ売却しようと思ってるのか」「売却するのはいつなのか」という点を聞き取りされましたね。
アップルの車査定4.車のチェックが完了するまで待つ
聞き取り調査が終わったら、「これから車のチェックをしてきますので、鍵を貸してください」と言われます。
「ちょっと時間がかかりますが、しばらくお待ちください」と席を立ち、車のチェックを開始します。
※画像出典:「パンダ店長が教える 車買取・中古車販売バイブル」より
これから車のチェックが終わるまでおよそ30〜40分ほどかかりましたね。
ドリンクを飲んだり、雑誌を読んだりして時間を潰します。
アップルの車査定5.査定してもらう車について聞き取りを受ける
車のチェックが終わったら、スタッフが店内に帰ってきて再度同席します。
チェックした車について色々書いてあるボードを見ながら、聞き取りをされることに。
聞き取り内容としては、車の「修復歴」「事故歴」についてでしたね。
基本的に他の買取業者だと、車の修復歴や事故歴について車のチェック前に口頭で確認することが多かったのですが、アップルの場合は少し違いました。
ボードを見ながら「〇〇に修復歴らしきものがありましたが、これについて何か覚えはありますか」と、既にチェックした項目について確認すると言った形でしたね。
アップルの車査定6.査定額について社内で相談する
一通り聞き取り調査が終わると「ちょっと社内でいくらの金額がつけられるのか、話し合いをしてきますので、しばらくお待ちください」と言われます。
ここから待つことおよそ10分。査定スタッフが帰ってきて、査定の結果を発表されることになります。
なおアップルはフランチャイズ形式なので、基本的に車のチェックだけを店舗が行い、本部が査定結果を出す仕組みになっています。
しかし実は本部が査定を出すことそのものが、有料オプションになっています。つまりオプションに入らないと店舗が査定結果を出すというわけ。
プライシングサポート(有料オプションメニュー)
アップル本部プライシングセンターが最新オークション相場をもとに一台一台の適正買取価格をタイムリーに提示。
買い逃しや赤字での買取を未然に防止します。※出典:アップル「フランチャイズ加盟店募集ページ」より
今回行った店舗は明らかに店舗内で相談していたため、本部査定のオプションに加入していなかったのでしょうね。
アップルの車査定7.査定額が発表される
気になる査定結果は「55,000円」でした。
なお、多くの車買取業者は査定結果が出たあと、「次に買う車の事について詳しく聞かせてください」と引き止めることが多いのですが、アップルの場合はそうではありませんでした。
他社より金額が低いことを伝えたせいなのか、「お力になれなくてすいません・・・。またのご利用お待ちしています」と、ムダにセールスされることもありませんでしたよ。
「お力になれなくてすいません」なんて言ってくれる買取業者は少ないうえに、しつこい接客もなかったので非常に好印象でしたね。
なお、アップルに査定に行くなら、無料で車買取相場を教えてくれるサイトを事前に使っておくのをオススメします。
無料の車査定相場サイトについては、「車買取の査定相場サイトはこれを使え!無料で使えるサービスを専門家が徹底比較【随時更新】」にて解説していますので、チェックしてみてください。
【総評】アップルの車査定は選択肢のひとつにすべし
今回、車買取業者「アップル」に行って実際に査定してもらいました。
アップルは全国に約300店舗と、買取業者としては結構な店舗数がある業者です。
店舗数の多い業者の共通事項として「接客の質が悪くなる」という筆者の個人的経験則があるのですが・・・アップルはそんなことはありませんでしたね。
筆者を担当してくれたスタッフの質が高かっただけなのかもしれませんが、今まで会ってきたスタッフの中でもトップクラスに良い距離感でした。
押しすぎることもなく、こちらが知りたいことだけを淡々と教えてくれ、質問の仕方もうまく、こちらが直接言わなくてもニーズを汲み取ってくれたのは感動モノといえます。
なお拘束時間は平均的でしたが、査定以外にセールス行為などで拘束するような事は一切ありませんでしたよ。
アップルの買取金額は業界ナンバーワンではない
弱点を挙げるのであれば、やはり「買取金額」でしょう。
低すぎるというわけではないですが、もう1歩といった印象です。
ただ買取業者の中には買取金額で負けた場合、他社の悪口を言って自社を正当化するという業者もいます。
アップルの場合は「他社より高くならずに申し訳なかった」と潔く言ってくれたのは非常に印象的でしたね。
しかし車の買取は、高く値付けしてもらってなんぼです。
買取金額がナンバーワンでないということを考えると、「アップル一択」とはとても言えないため、複数業者の査定の一社として採用するというのが正しい選択になってきます。
しかし複数の業者の査定をするのは非常にめんどくさいもの。そこで役に立つのが「車一括査定サイト」です。
車一括査定について興味のある人は、以下の記事を参考にして活用してみてくださいね。(できれば、車一括査定の評判も知っておくことをオススメします)
まとめ
今回アップルがどのような買取業者なのか、ネットに書かれていない実態を把握すべく、筆者が本当に売ろうと考えている愛車を実際に査定してもらいました。
結果としては、以下の通りになりましたよ。
比較項目 | 大手買取業者U社 | 大手買取業者A社 | アップル |
---|---|---|---|
金額 | 40,000円 | 63,000円 | 55,000円 |
査定時間 | 1時間 | 1時間半 | 1時間 |
拘束時間 | 15~20分 | 1時間半 | 50~60分 |
接客態度 | 気遣いが感じられる質の高い接客が受けられる。査定結果は電話でも教えてくれる | ムダなセールスは一切なし。ただし査定する時間があまりにも長すぎる | 接客でストレスを感じることは一切なし。待ち時間は長いがムダなセールス行為はない |
備考 | 店舗は車のチェックだけをして、最終的な査定結果は本部が出す仕組み | 5日間だけの買取金額。5日を過ぎると徐々に金額が低下 | 場合によっては最終的な査定結果も店舗側が出す仕組み(店舗独自の裁量がある) |
買取金額が圧倒的に高いわけではなかったですが、接客の質はかなり高かったです。
高圧的や一方的な接客は中古車買取業界での「あるある」ですが、アップルはストレスが感じられる接客を受けることはありませんでしたよ。
査定先として魅力がある会社なのは間違いないので、複数社の査定をもらう際は選択肢の1つとして採用するといいでしょう。