トヨタ生産方式って何?関連書籍を見ていたら、何やらごちゃごちゃ書いているけど、やっぱり難しいの?
トヨタ生産方式は日本が誇る今日大企業トヨタの根幹をなす考え方ですから、内容複雑でわかりにくいと思いますよね。
しかし実は、意外とシンプルで誰でも簡単に理解できることをご存知でしたでしょうか?
もし、この事実を知らなければ、トヨタ生産方式について間違ったイメージを持ってしまい、何一つ理解できないまま頭かもしれませんよ
しかし、ご安心ください。今回の記事では、トヨタ生産方式の仕組みをわかりやすく解説していきます。
さらに生まれた背景についても解説していくので、トヨタ生産方式について気になっている人は、必見の内容となっていますよ。ぜひ最後までご覧ください。
【誕生の背景】なぜトヨタ生産方式が生まれたのか
まずは「なぜトヨタ生産方式が生まれたのか」という。誕生の背景について見ていきましょう。
もちろん「トヨタ生産方式の仕組みについて先に知りたい」という人は、飛ばしてもらって構いません。
トヨタ生産方式はアメリカに勝つために生まれた
トヨタの創業者である豊田喜一郎氏は、アメリカに対して強い危機感を持っていました。
当時、日本の生産性はアメリカの1/9でしたから、危機感を持つのも当然と言えば当然です。
いかに生産性を高めることができるのかということを突き詰めた結果、生まれたのがトヨタ生産方式です。
経営悪化を糧にしてトヨタ生産方式は進化する
こうして生まれたトヨタ生産方式ですが、生まれてすぐに全てが確立していたわけではありません。様々な紆余曲折を経て、今のトヨタ生産方式が生まれています。
今のトヨタ生産方式は盤石のものとなったきっかけは、1950年でした。当時、資金繰りが悪化し、倒産の危機に。
連合国軍総司令部(GHQ)から、トラックを受注し何とか倒産の危機を免れることができましたが、あまりにも多くの受注数だったため、人員が足りていませんでした。
そこで足りない人をなんとかすべく、既存のトヨタ生産方式をブラッシュアップ。GHQからのトラック受注に見事応えることができたのです。
このように、トヨタ生産方式はぎりぎりの状態だったトヨタが生み出し、進化させてきた骨太の生産方式といえます。
トヨタ生産方式を支える4つの仕組み
ここまではトヨタ生産方式が生まれる背景について紹介してきました。ここからはトヨタ生産方式の仕組みについて、紹介していきましょう。
難しく思われがちなトヨタ生産方式ですが、実は4つの仕組みにシンプルに分類されています。具体的には以下の通り。
- 改善
- 見える化
- 「なぜ」を5回繰り返す
- ムダどり
ではそれぞれの仕組みについて、わかりやすく解説していきましょう。
仕組み1.改善
トヨタは「良いものを早く安く」をモットーにしています。
それを実現するには常に「今の状況よりも、もっと進化するためにはどうすればいいか」を考え続ける必要があります。
このような「今よりも一歩先にすすむ」という考えを実現するのが「改善」です。改善は今よりも良い状況に進む、という意味がありますからね。
なお、一歩先に進むためにお金を使うのは邪道とし、知恵を使って前に進むことがトヨタ生産方式では基本となります。
仕組み2.見える化
改善をするためには、問題を隠してはダメです。問題は見えるようにして、知恵を募るのが大切。これがトヨタ生産方式の考え方です。
なお、トヨタ生産方式における「見える化」は多岐にわたります。
工場内の設備など物質的なモノはもちろんのこと、気持ちや意思も紙に書いたりして、見える化するようにしています。
仕組み3.「なぜ」を5回繰り返す
問題解決には原因追究が大切。トヨタ生産方式では「なぜ」をトコトン追求すると必ず原因がわかると考えています。
具体的には「なぜ」を5回繰り返せば必ず原因がわかり、後はそれを潰すだけというわけ。
トヨタ生産方式を構成する仕組みの中でも、世間的に1番有名なのではないでしょうか。
仕組み4.ムダどり
トヨタ生産方式は「ムダ」を徹底的に排除することを必要としています。
ムダを省けば、他にできることが増えます。つまり付加価値を追求する時間ができるということ。
付加価値を追求できない企業は、ライバル企業にいつか必ず負けてしまいます。
競争社会を生き抜くために必要不可欠な付加価値を生み出すべく、トヨタ生産方式は徹底的な「ムダどり」を必要としているのです。
まとめ
今回はトヨタ生産方式について解説してきました。難しいと思われがちですが、意外とシンプルな仕組みで構成されていることを理解いただけたと思います。
もし、トヨタ生産方式について気になっているのであれば、ぜひ今回解説した内容を思い出してください。
以上「【3分でわかる】トヨタ生産方式の仕組みと生まれた背景」でした。最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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