車を下取りに出す時、多くの人は「車両本体価格の値引き」と「下取価格のUP」だけに注力するのではないでしょうか?もちろん、基本的にこの二つの価格は額が大きいので、車の購入費用を少なくするための行動としては間違いでは有りません。
しかし、これら以外にも値引き交渉を行える費用が有ります。それが「下取り費用」と「査定費用」です。
これらの費用は車両本体価格や下取価格と比べると少額で、購入費用の節約額に与えるインパクトは小さいです。が、小さな費用の値引き交渉にも手間を掛ける事で、当然車の購入費用をより少なく出来ます。
下取りに出す際は「下取り費用」と「査定費用」の値引き交渉も忘れずに行いましょう。
そもそも「下取り費用」と「査定費用」とは
車の下取りでは、見積書に「下取り費用」と「査定費用」が計上されます。
費用 | 意味 | 相場 |
---|---|---|
下取り 費用 | 下取り車の名義をディーラーに変更する費用 | 1万円前後 |
査定 費用 | 下取価格を算定するための費用 | 5千円前後 |
ディーラーによっては見積書上で”諸費用”としてまとめられている事も有ります。その場合は諸費用の明細を確認するようにしてくださいね。
下取り費用と査定費用は上記のような費用を意味します。商談の流れの中でサラッと説明されて、特に疑問を持たずに負担している人も多いです。
しかし、下取り車のその後の流通の仕方や買取査定業者の査定が無料で有る事を考えれば、必ずしも負担しなければならない費用では有りません。つまり【値引き交渉の余地が有る】という事です。
「下取り費用」と「査定費用」の値引き交渉は忘れずに
下取に出した車がどのように流通していくのかご存知でしょうか?
そのほとんどは「ディーラーによる下取り」⇒「業者オークション」⇒「中古車販売店」⇒「次の買い手」という風に流通していきます。
そして、基本的に名義は旧所有者のままで名義変更に必要な書類と共に流通していきます。その都度名義変更をしていたら手間と費用が掛かる為です。
なお、名義変更をするために必要な「印鑑証明書」の有効期間は発行から3か月です。急いで名義変更をする必要も無いのです。
つまり、ディーラーは下取り費用を請求するものの、下取り車のほとんどを名義変更せずに転売しています。という事は、下取り費用を値引いてもディーラーは痛くも痒くも無いわけです。値引き交渉をすれば、おそらく簡単に了承してくれるでしょう。
次は査定費用についてです。車を査定する作業自体は人件費がかかります。従って査定費用は支払うべき費用です。しかし、同様のサービスである「買取査定」では基本的に査定費用は請求されません。
ちなみに買取査定では「下取り費用」のような費用も請求されません。
そのため、無料査定である買取査定を引き合いに出して、下取り費用の値引き交渉をすると良いでしょう。金額も小さいので、アッサリと値引きしてくれる事も良く有ります。
下取り額を買取査定と比較する事も重要
車の売却価額は「下取り」よりも「買取査定」に出したほうが高くなるのが普通です。
今回紹介した事もその要因の1つです。下取りで請求される「下取り費用」や「査定費用」は、買取査定では基本的に請求されませんからね。この費用だけでおよそ15,000円も差が出ます。
車を高く売る事が出来れば、その分新車の購入費用を抑える事が出来ます。旧車の処分は下取り一択!と決めつける前に、複数の買取業者の査定額もしっかりとチェックしましょう。