タカタのエアバッグの不具合のニュースは記憶に新しいのではないでしょうか?リコール対象となった台数は、全世界で数千万台と言われています。
このような大規模なリコールはニュースで放送されますが、ニュースで取り上げられない小規模なリコールも含めると毎年けっこうな件数のリコールが発生しています。その数は毎年300件前後です。
これだけ毎年リコールが発生しているわけですから、愛車がリコール対象となっても不思議では有りませんよね。もし愛車がリコール対象車となった場合には、査定金額は下がるのでしょうか?
愛車がリコール対象となっても査定金額は下がりません
結論から言うと、愛車がリコール対象になったとしても査定金額は下がりません。メーカー側に発生した不具合の責任が有るわけですから、当然と言えば当然です。
また、査定する買取業者は、リコール情報を把握しています。どの車種のどの部品がリコールの対象になっているのか、そしてどのような修理が行われるのかなど、詳細な内容まで把握しています。そのため、愛車をリコールの修理に出した事を伝えれば問題有りません。
ただし、リコール対象なのに修理を受けていない場合は、査定金額が下がる可能性が有ります。これは不具合が有るからというのも有りますが、車の整備をしっかりしていない、と受け取られる可能性が有るからです。
そのため、愛車にリコールが発生した場合は、速やかにディーラーに持っていき、該当部分の修理を受けるようにしましょう。
リコールに期限が無いからといって放置しておくのはNG
リコールの修理の期限は基本的に有りません。いつディーラーに持っていっても対応してくれるはずです。だからといって、そのまま修理せずに乗り続ける事は良く有りません。
ちなみに、リコール対象車を修理しなかったとしても罰則は有りません。
リコールと言っても、走行性能に支障をきたす不具合も有れば、走行に何の問題も無い不具合も有ります。特に後者の場合に、修理に持って行かない人が多いようです。しかし、その事が原因で事故を起こしてしまうと、重大な過失が有ったとして重い責任を負わされる事も有ります。
例えば、ワイパーに不具合が有る事が発表された場合、今は問題なく作動するし、動かなくなってから修理に持って行こう、と考えたとします。ある日、雨が降った時にワイパーが動かなくなり、視界不良のせいで事故を起こしてしまったら・・・運転手の責任はやはり大きくなります。
自損事故であったとしても、搭乗者に大きなケガを負わせる事も有りえます。そのため、愛車にリコールが発生したら、どのような不具合でも速やかに修理を受けて下さいね。
リコール情報を把握して適切に対処しましょう
今まで1度も愛車がリコール対象となった事が無い人は、どのようにリコール情報を把握したら良いのか分からないのではないでしょうか?
リコール情報は主に以下の2つの方法で把握する事が出来ます。
- ディーラーが送付してくるハガキ
- 国土交通省が開示しているリコール届出情報
ディーラーが送付してくるハガキによって、愛車がリコール対象になっている事を知るのが一般的です。ただし、中古車の場合は、ディーラーが登録者の情報を把握出来ていない場合が有り、ハガキが送付されてこない事も有ります(中古車もリコールの対象です)。
そのため、特に中古車を購入した人は、国土交通省が開示しているリコール届出情報をチェックするようにして下さい。
自分の命また他人の命を守る為にも、そして愛車を手放す時の査定金額の為にもリコール情報を把握して、修理を受けるようにしましょう。