車をローンで購入すると、毎月一定額の返済をしなければなりません。しかし、毎月利息を支払うのは勿体無いので、なんとか早めに返済を終わらせたい!と思っている人も多いと思います。
ローンを早期完済させる方法としては以下の2つの方法が有りますね。
- 繰上返済・・・毎月の返済に加えて、残債の一部を返済する
- 一括返済・・・残債を一括で全額返済する
注:中には契約上、一部繰上返済を認めていないローン会社もあります。
ここでは早期返済方法の1つである「一括返済」について、計算方法や注意点を見ていきましょう。
車のローンを一括返済する時はまず相談
車のローンの残額を一括返済しようと思ったら、まずは返済をしているローン会社や金融機関などに相談をしましょう。
いつ返済をするか、どの様に返済するか(振込か引き落としか)などについて説明をして貰う事が出来ます。
一括返済額の計算方法
ローン残高を一括返済する場合、いくらを支払えばいいかは契約時の返済予定表等を見ればおおよその金額が分かります。
また、ホンダファイナンスの様にローン会社のホームページに会員専用ページがある場合は、リアルタイムな残高や一括返済時の支払額なども知る事も出来ます。
利息に注意
手元に返済予定表があれば問題無いですが、何となく毎月の返済額から残債を予想する場合、利息を考慮する事を忘れてしまう方がいるので注意が必要です。
どういう事かと言うと、例えば、「200万のローンを36回払いで借りた場合」で、12回払った時点で一括返済をするとします。
12回返済したので、単純に「200万円ー(200万円÷36回×12回)=133万円」が残りの金額だと思うかもしれませんが、それは間違いです。
毎月返済している金額には利息部分が含まれているので、実際には毎月の返済額から利息部分を引いた金額が元本となります。上記の計算の様に、何となくの一括返済額を予想していると、意外に残債が多くてびっくりすることがあるので、注意しましょうね。
一括返済時の計算例
では、一括返済をした場合にの返済額がどうなるかを以下の前提条件を元に見てみましょう(一部集約して表示しています)。
借入額:500万円
返済方式:元利均等返済
金利:3%
返済期間:5年
借入年月:2016年1月(返済は2月から)
一括返済日:2017年5月16日
回目 | 年/月 | 返済額 | 元金分 | 利息分 | 借入残高 |
---|---|---|---|---|---|
1〜11合計 | 2016年12月 | 988,273 | 861,493 | 126,780 | 4,138,507 |
12 | 2017年1月 | 89,843 | 79,497 | 10,346 | 4,059,010 |
13 | 2017年2月 | 89,843 | 79,696 | 10,147 | 3,979,314 |
14 | 2017年3月 | 89,843 | 79,895 | 9,948 | 3,899,419 |
15 | 2017年4月 | 89,843 | 80,095 | 9,748 | 3,819,324 |
16 | 2017年5月 | 3,824,033 | 3,819,324 | 4,709 | 0 |
合計 | ー | 5,171,678 | 5,000,000 | 171,678 | ー |
なお、一括返済時は、月初から返済日までの日割計算で利息を支払うことになるので、元本に4,709円(3,819,324円×3%÷365日×15日)を足した金額となっています。
では、上記の前提条件で一括返済した場合と一括返済をせずに最後まで毎月支払を続けた場合では、どれくらい利息に差が出たのでしょうか?
返済合計額 | 元金 | 利息合計 | |
---|---|---|---|
一括返済しなかった場合 | 5,390,579 | 5,000,000 | 390,579 |
一括返済した場合 | 5,171,678 | 5,000,000 | 171,678 |
比べてみると、一括返済した方が利息の支払が219,901円少なくなりました。正直言って、利息は本当無駄なので一括返済もしくは繰上げ返済出来る余裕資金が有るのであれば、積極的に行っていきたいですね。
但し、「車を現金一括ではなくローンで購入した方が良い場合【番外編】」でも書いているように、ローン金利以上のリターンを見込める金融資産等に投資している場合はそのままローンを支払った方が得です。詳細は参考記事を御覧ください。
なお、金利の端数計算などの取扱については、ローン会社によって異なるので、詳細は契約しているローン会社に問い合わせる様にして下さいね。
アドオン方式の場合は注意が必要!
アドオン方式とは、ディーラーのローンや信販系の会社でローンを組む際に、使用されることの多い支払方法です。
アドオン方式では、予め計算した利息の総額を元本に加えて、分割回数で割る事で毎月の返済方法を算出するので、毎月の返済額は同額になります。但し、予め契約した分割回数で返済することを前提とした金利計算をしているので、一括返済をした場合、「戻し利息」として一部返金がされる事になります。
この戻し利息の算出には、78(シチハチ)分法という複雑な計算方法を用いられるので、個人の方が自力で計算するのは非常に難しいです。自分のローンがアドオン方式で計算されている場合は、ローン会社に試算をして貰う様にして下さいね。
一括返済はお得?!手数料があるから損?!
ローンを組むと毎月元本と利息を返済することになりますが、一括返済をすると上記の計算例で見た様に、本来であれば完済するまで毎月支払うはずだった利息分が不要となります。従って、一括返済をすることで、未返済の元本に係る利息分が節約出来る事になります。
しかし、ローン会社は、利用者が支払う利息で儲けを得ているので、当初の予定より早く返済をされてしまうと、儲けが減ることになり困ってしまいます。そこで、ローン会社によっては、早期返済をする場合に手数料を課していることが有ります。
そして、容易に早期返済をさせない為に、この手数料は高めに設定されている事が多いです。利息を払いたく無いが為に早期返済をしたのに、手数料が高くて逆に損をしてしまった、というケースもあります。
車の購入時から早期返済を予定している方は、ローン契約時に早期返済の手数料がかかるのか、かかるのであればいくらなのか、をしっかりと把握しておきましょうね。
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