どっちが安い?新車と中古車の維持費の違いを専門家が完全ガイド

 
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心の声

新車と中古車って、どっちの方が維持費が高いの?どっちも同じ車なので、そこまで違いは無いのでは?

確かに新車も中古車も同じ車です。維持費もそこまで大きな違いは出ないと思いますよね。

しかし実は、中古車の方が新車よりも維持費が多いことをご存知でしたでしょうか?

もし、この事実を知らなければ、新車と中古車の維持費の違いについて間違った知識を持ったままになっていたことでしょう。

しかし、ご安心ください。

今回の記事では、なぜ中古車の方が新車より多いのか、という点をわかりやすく解説していきます。

新車と中古車の維持費の違いについて気になっている人は、必見の内容となっていますので、ぜひ最後までご覧ください。

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【結論】新車と中古車では中古車の方が維持費がかかる

車の維持費を比較

先に結論からいいますと、中古車の維持費の方が、新車の維持費より多くかかります。

厳密にいうと、中古車の方が高くなる維持費の「数」が多い、というべきでしょうか。

具体的に中古車の方が、新車より高くなる維持費は以下の通りです。

  • 自動車税
  • 自動車重量税
  • 修理代

ではそれぞれの費用について、解説していきましょう。

中古車の方が高い維持費1.自動車税

自動車税には新車のみを対象とした「グリーン化特例」があります。

グリーン化特例は、対象車であれば、購入翌年度の自動車税が軽減される制度のことで、対象ではない中古車の自動車税は新車よりも高くなります

グリーン化特例が適用されると、通常の自動車税から50%または75%低減されます。
大抵の普通自動車の自動車税は39,500円ですから、特例が適用されると10,000円または15,000円まで金額が減ります。
中古車の場合はそれが適用されませんから、およそ20,000円損してしまうと言うわけですね。

中古車の方が高い維持費2.自動車重量税

自動車重量税は「エコカー減税」の対象で、対象車であれば初回車検時の自動車重量税が減免されます。

中古車もハイブリッド車などはエコカー減税の対象となりますが、他の車が適用されないため、自動車重量税が新車より高くなる可能性大です。

ちなみにエコカー減免が適用されない場合、49,200円の重要税が必要となるので中古車のほうが49,200円損することになります。

中古車の方が高い維持費3.修理代

一般的に、中古車の方が新車より故障する確率が高いです。いわゆる「故障率曲線」ですね。

厚生労働省がわかりやすいデータを出してくれてるので見てみましょう。

故障率曲線とは、時間が経過することによって起こってくる機械や装置の故障の割合の変化をしめすグラフのうち、その形が浴槽の形に似ている曲線のことです。

一定期間経過後は、構成要素の劣化が始まるために、故障率が時間とともに増加します。

このように機械と言うものは経年劣化していくと、どうしても故障しやすくなります。

だからこそ、中古車の方が新車よりも故障しやすい(=修理代が発生しやすい)というわけですね。

故障率曲線を見てもわかる通り、機械として稼働しだした直後も故障率はわずかながら上がります。
いわゆる「初期不良」で、車の場合も例外ではありません。
つまり、新車も買ったばかりなのに故障が出てくる場合が考えられるのです。
ただ新車の初期不良はリコールや保証で対処できるので、自分で修理代を負担することはないでしょう。

新車と中古車の維持費を比べる上で知っておきたい補足知識まとめ

購入後の維持費

【補足知識1】中古でも燃費性能は劣化しない

車は走れば走るほど、燃費が少しずつ悪化するもの。

このような知識を聞いたことありませんか?確かに「古くなれば動きは鈍くなる」というのはイメージしやすいものですよね。

新車のカタログ値が20km/Lであれば、走行距離が伸びるほど、中古車の燃費は19km/L・18km/L…と悪くなっていくのではないか…

と、思いがちですが…実はそういうわけでもありません。

中古車情報サイトである「グーネット」が、”車の年式が重ねていくにつれ燃費が劣化していくのか”という大規模な実験をしています。気になる結果は…?

テストしたのは、新車でも中古車でも人気のプリウス。中古車は先々代型の2代目モデルを用意した。年式は古いが、トヨタが開発費を相当かけたと言われる、当時から世界トップクラスの燃費性能をもつモデルだ。
現役王者が大勝するかと思いきや、ストップ&ゴーの多い一般道では先々代型が1km/L以上の差をつけて勝利。高速でほぼ同数値に。両車ともかなり優秀だが、先々代型の低燃費さに驚かされる結果に。

このように中古車のプリウスが現行のプリウスよりも燃費が良いという実験結果が取れているのです。

だからこそ「古くなればなるほど燃費が悪くなる」という考えは疑ってかかったほうがいいでしょう。

ただメンテナンスをしっかりしていなければ燃費が落ちてしまうのも事実。トヨタの公式サイトではこのようなことが書かれています。

汚れた状態で使い続けると、エンジンの性能が低下したり、燃費の悪化の原因になります

逆を言えば、ちゃんとメンテナンスしているなら、現行の車よりも燃費が良くなるということも十分にあり得るということ。

中古車の方が新車よりも燃費が悪いと勝手に決めつけるのは、やめたほうがいいでしょう。

【補足知識2】中古車と新車で同じ金額になる維持費

前章では中古車の方が新車より高くなる維持費について解説しましたが、同じ金額になる維持費は何があるのでしょうか。

具体的には以下の通りです。

  • リサイクル料金
  • 駐車場代
  • 自賠責保険
  • 車検代(代行手数料と車検手数料)

リサイクル料金とは車を廃車するときにかかる費用のこと。年式ではなく車種別で変わってくるので、中古車だろうと新車は一緒の金額になります。

自賠責保険や車検代も車のサイズによって変わってくるので、新車だろうが中古車だろうが金額は変わりません。

駐車場代は言わずもがなですよね。普通車と軽自動車で金額が変わることはありますが、新車か普通車かどうかで金額が変わる事はありません。

【補足知識3】中古車の方が安い維持費は「自動車取得税」

自動車を取得した時に課税される「自動車取得税」は、車両価格(取得価額)に一定の税率(普通車の場合は3%)を乗じた金額が課税されます。

そのため、車両価格の安い中古車は、新車より安い自動車取得税となります

新車のプリウスを300万円で買った場合と中古車のプリウスを100万円で買った場合を比べてみましょう。
新車の自動車取得税は9万、中古車は3万となり、中古車の方が圧倒的に安くなります。

まとめ

ここまで解説したように、基本的に中古車の維持費の方が高い項目が多いです。

しかし、中古車は購入費用が安いので、購入費用も含めた「トータルコスト」はお得になる可能性があるのも事実。

維持費だけを比較するのもいいですが、購入費用も含めたトータルコストで「中古車」と「新車」のどちらを購入するか検討しましょう。

以上「どっちが安い?新車と中古車の維持費の違いを専門家が完全ガイド」でした。

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