自動車ローンの審査に通らなかった時、「なぜ審査に落ちたのか?」その理由を知りたい人も多いはずです。審査に通らなかった理由が分かれば、次の審査に向けて対策を講じる事が出来ますからね。
しかし、ローンの申込先の銀行やローン会社などにその理由を尋ねても教えてくれません。
そこで、今回は一般的に考えられる「自動車ローンの審査に通らない理由」と「対策」を紹介したいと思います。
自動車ローンの審査に通らない理由と対策
自動車ローンの審査に通らない理由は以下のように様々有ります。それぞれの理由ごとに審査に通るための対策が有れば、併せて紹介しているので、当てはまる物があればチェックして下さいね。
- ブラックリストに載っているから
- 同居している家族の誰かがブラックリストに載っているから
- 勤続年数が1年未満だから
- 雇用形態が正社員ではないから
- 安定した年収ではないから
- その他の借入額が多いから
- クレジットカードなどの利用履歴が一切無いから
- 短期間のうちに複数の自動車ローンを申し込んだから
- 審査基準の厳しい自動車ローンに申し込んだから
ブラックリストに載っているから
注:本来「ブラックリストに載る」と言う表現は正しくないのですが、話を簡単化するためにブラックリストという言葉を使っています。
クレジットカードなどの支払いを約3ヶ月滞納してしまった場合には、信用情報機関のブラックリストに載ってしまいます。ブラックリストに載っていると、自動車ローンの審査には基本的に通りません。
詳しくは上記の記事を参考にして欲しいのですが、簡単に言うと「ブラックリストに載っている=信用0」となります。銀行やローン会社などは信用の無い人にお金を貸してはくれません。
この事はみなさん知っているでしょうし、クレジットカードなどの支払いには細心の注意を払っている事と思います。しかし、近年ブラックリストに載ってしまう人が増加しているのです。
それはなぜか?分割払いにした携帯端末代の支払いの滞納が原因です。携帯端末代は携帯の利用料金と一緒に請求されるのですが、支払いを遅延しても携帯の利用を一時停められるだけ、と安易な気持ちで支払いを放置してしまう人が多いようです。
自動車ローンの審査に落ちる理由が思い当たらない人は、もしかしたら携帯端末代の支払いの滞納が原因でブラックリストに載ってしまっている事が理由かもしれません。
で、ブラックリストに載ってしまっている場合の対策ですが、信用情報機関のブラックリストの情報が削除されるまで「待つ」しか無いのが現実です。情報が削除されるまでの期間は、支払いの滞納を解消してから5年~10年です。
なお、ブラックリストに載っていても自社ローンならローンを組めます。ただし、対象車が中古車に限定される事や自社ローンを提供している販売店が限られている事など、制限をかなり受ける事になります。
同居している家族の誰かがブラックリストに載っているから
必ず審査に落ちるわけでは有りませんが、同居している家族の誰かがブラックリストに載っていると自動車ローンの審査に落ちる場合が有ります。
「ブラックリストに載っている人が、ブラックリストに載っていない家族の名前を借りて、自動車を購入しようとしているのでは?」と銀行やローン会社などに疑われるためです。
親がブラックリストに載っている場合によく見られるケースのようです。子供からすると審査に落ちる理由をかなり見つけ難いケースとなるでしょう。
審査に落ちる理由が思い当たらない場合には、同居している家族に原因が有るかもしれません。
この場合の対策は「同居」を解消する事です。引越しをして、原因となっている家族から独立すれば自動車ローンの審査に通る可能性はかなり高くなります。
勤続年数が1年未満だから
新社会人や転職したばかりの人は「勤続年数の短さ」が自動車ローンに通らない理由となる場合が多いです。
勤続年数の長さは、今後の収入を保証する1つの材料となります。その期間が長ければ長いほど審査には通りやすくなるんですね。逆に、勤続年数が短いと審査には不利に働いてしまいます。
なお、自動車ローンの中には「勤続年数1年以上」を利用条件と設定している商品もけっこう有ります。
対策としては、勤続年数が1年経過するまで待つのが確実な方法でしょう。その上で、頭金を多めに準備したり、保証人を立てたりすると、より審査に通る可能性が高くなります。
雇用形態が正社員ではないから
正社員でも自動車ローンの審査に通らない場合は有りますが、契約社員やパート・アルバイトの方がより審査に通らない可能性は高くなります。
雇用形態が契約社員やパート・アルバイトの場合は、「収入が少ない事」や「仕事を辞める(契約が切れる)可能性が有る事」などから正社員よりも自動車ローンの審査は厳しくなります。
対策は、正社員として雇ってもらうか正社員で雇用してくれる就職先を探す事となるでしょうか。(あるいは「勤続年数1年未満」の場合と同様に頭金を増やしたり保証人を立てましょう。)
安定した年収ではないから
「安定した年収」には、2つの意味が有ります。1つは「金額」を意味し、おおよそ200万円以上と言われています。もう1つは文字通り「激増・激減の無い安定した年収」を意味します。
借金をするわけですから、やはり一定の返済能力が求められます。その具体的条件が「金額」と「安定性」です。
中小企業に勤めているサラリーマンの場合や自営業の場合は、「安定した年収」が無いと判断されて自動車ローンの審査に通らない場合が有ります。
対策としては、保証人が不要の自動車ローンであっても保証人を準備したり(保証料の支払いは必要)、頭金を多めに用意するなどが考えられます。
その他の借入額が多いから
クレジットカードやキャッシングなどの借入額が多いと、自動車ローンの審査には通りにくくなります。
前述したように自動車ローンの審査に通るには一定の「返済能力」が求められます。自動車ローンの審査を受ける時点で、その他に多数の借入が有ると、それだけ毎月の収入を圧迫している事になるので、返済能力が無いと判断される可能性が高くなります。
例えば、借金の無い月収20万円の人と毎月7万円の返済を抱えている月収25万円の人では、返済能力が高いと判断されるのは月収20万円の人です。
月収25万円の人は7万円を差し引いた18万円から自動車ローンを返済していくと考えられるからです。
その他の借入をしっかりと返済してから、自動車ローンの審査を受けるようにしましょう。
クレジットカードなどの利用履歴が一切無いから
信用情報機関に蓄積される情報には、支払いの滞納などのマイナス情報だけではなく、クレジットカードやローンなどを利用してしっかりと支払いを済ませた事などのプラス情報も含まれます。
銀行やローン会社などは、年収や職業などに加えて、クレジットカードなどの利用履歴も融資をするかの判断材料として利用しています。
で、クレジットカードなどの利用履歴が一切ない場合に、自動車ローンの審査にどのような影響を与えるのか?というと、審査に通りにくくなってしまいます。今まで借入を一切していなかったのに不思議な話ですよね。
特に、30歳以上の人はこれが原因で自動車ローンの審査に通りにくくなります。
審査に通りにくくなる理由は主に2つです。
- 一般的に、ある程度の年齢(30歳以上)の人ならクレジットカードやローンを利用しているのが普通だと考えられている
- ブラックリストに載った事が有る人だと疑われる
特に、審査に悪影響を及ぼすのが2つ目の理由です。ブラックリストの情報は、5年~10年の間残り続けます。その間、当然クレジットカードの利用などは出来なくなります。そして、その期間が経過すると、ブラックリストの情報が削除されます。
つまり、ブラックリストに載った事が有る人は一定期間経過すると、クレジットカードなどの利用履歴が一切無い状態になるのです。今までクレジットカードなどを一切利用してこなかった人と同じ状態になるという意味です。
そのため、自動車ローンの審査の際に、過去にブラックリストに載った事が有るのでは、と疑われてしまい、審査に通りにくくなってしまいます。
対策としては、クレジットカードなどの利用履歴を残す事です。クレジットカードを持っているなら少額決済でも良いので利用していきましょう。持っていないならば、携帯端末代金の分割払いを利用してみましょう。
なお、20代の人も利用履歴が無ければ多少不利に働くので、同様にクレジットカードなどの利用履歴を残してから自動車ローンの審査を受けるようにしましょう。
短期間のうちに複数の自動車ローンを申し込んだから
短期間のうちに複数の自動車ローンに申し込むと、審査に通らない可能性が高くなります。
なぜなら、自動車ローンの申込履歴は信用情報機関に記録され、その情報を見た銀行やローン会社などに「何かしらの問題が有って審査に落ちた」「お金に困っている」などと判断されてしまうからです。
審査に不利になる「期間」と「申込数」は、一般的に6ヶ月以内に3社以上と言われています。
安易にローンの申込をするのではなく、窓口で審査に通るかどうかを相談してから、見込みが有る場合だけ申し込むようにしましょう。
審査基準の厳しい自動車ローンに申し込んだから(審査のゆるいローンも有ります)
自動車ローンには、いくつか種類が有り、審査の厳しい物からゆるい物まで存在します。種類というのは、銀行系のマイカーローンや信販系のマイカークレジットを指します。
各自動車ローンを審査基準の厳しい順に並べると以下のようになります(一般的な話です)。
- ①銀行系
- ②JA・労金
- ③信販系
- ④自社ローン
銀行系のマイカーローンは低金利な物が多いので、やはり多くの人が申込を行います。しかし、審査基準が最も厳しいので審査に通る事は容易では有りません。
そのため、窓口でどういった条件(頭金の額や給与振込口座の指定など)なら審査に通るのか、を相談してから申し込むようにしましょう。
さきほども紹介したように、短期間のうちにむやみやたらに複数の自動車ローンに申し込むと「審査基準の厳しさ」に関係なく、自動車ローンの審査に通りにくくなってしまいます。
相談の結果、銀行のマイカーローンの審査には通りそうにないなら、次に審査基準のゆるい自動車ローン(JA・労金など)を組む事を考えていきましょう。
まとめ
以上、自動車ローンの審査に通らない理由と対策のまとめでした。もちろん、今回紹介した理由以外で審査に落ちる人もいるかもしれません。でも多くの人が審査に落ちる理由は今回紹介した内容が当てはまるのではないかと思います。
自動車は高い買い物ですので、現金一括で購入する事はなかなか難しいです。そのため、分割払いに出来る自動車ローンは欠かせないツールとなります。
自動車ローンの審査に通るために、今回紹介した「審査に通らない理由」を自分に置き換えて1つ1つ不安要素を解消してくださいね。
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