運転をする際に、次のような違和感を覚えた事は有りませんか?
- メーターが見にくい
- ハンドル位置が高い(低い)または近い(遠い)
- 腕がすぐ疲れる 等
こういった事は「ハンドル位置の調整」を行うと改善されます。
ハンドル位置の調整をする前に「ドライビングポジション」のチェックを行ってください。ハンドル位置だけ調整しても、改善されない場合が有ります。
参考:正しい運転姿勢と正しいシートポジションの位置・高さ
ベストなハンドル位置にするには
以下のポイントに気を付けながら、ハンドル位置を調整して下さい。
- ハンドル(上部)が視界を塞いでいないか
- ハンドル(下部)が、太ももに当たっていないか
- 体を動かさずにメーターを確認出来るか
- 両手でハンドルの9時15分~10時10分の位置を握った時に、肘が少し曲がっているか
胴・足・腕の長さや太さには個人差が有るので、シートポジションも変更しながらハンドル位置を調整してみて下さい。
ハンドル位置の調整方法
車にはハンドル位置を上下・前後に調整する機能(手動または電動)が取り付けられています。これらの機能を用いてハンドル調整を行います。
車種によっては、ハンドル位置を運転手ごとに記憶出来る機能も有ります。
チルト機能
チルト機能は、ステアリングカバーの左側に取り付けられていて、「上下」にハンドル位置を調整する機能です。
ロックを解除してベストな位置になるようにハンドルの上下を調整出来ます。
テレスコピック機能
テレスコピック機能は、ステアリングカバーの左側に取り付けられていて、「前後」にハンドル位置を調整する機能です。
テレスコピック機能は、チルト機能に比べて搭載されている車種が少ないのが現状です。そのため、この機能が無い場合はハンドル位置の前後調整に関しては、シートポジションで行うしか有りません。
ハンドル位置を調整する時の注意点
運転する前はハンドル位置に違和感が無くても、走行中に気になったという経験は有るでしょうか?走行する前に確認すべき事ですが、走ってみないと感じない場合も有りますよね。
この時に横着して走行しながら、ハンドルを調整するのは非常に危険です。絶対に停車して調整するようにして下さい。
走行中は路面やエンジンなどの振動の影響で、思っている以上にハンドルは動いてしまいます。また、「ながら運転」は集中力が散漫となり事故のもとです。
次に、ハンドルの調整をしたら、走行を開始する前に必ず固定されているか確認して下さい。しっかりと固定されていないと、何かの振動でハンドルが大きく動いてしまい、危険です。
ハンドル位置の調整の注意点は非常に単純な事ですが、単純な事だからこそ疎かにしがちです。上記2点に注意してハンドル位置を調整するようにして下さい。
チルト機能が無い場合の調整方法
軽やコンパクトカーには、チルト機能が取り付けられていない車種が有ります。
この場合のハンドル調整方法は、ステアリングのカバーを外して、ハンドルを固定しているネジにワッシャーをかまして高さを調節します。
車を弄る人にとっては簡単な作業ですが、弄った事が無い人にとっては難しいかもしれません。また、調整後の不安も残ります。
そのため、ディーラー・カー用品店などに依頼した方が良いでしょう。作業時間はおよそ30分です。
応急処置として、厚めの座布団を敷く事で対応する方法も有ります。(ハンドル位置が高い場合)
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