ヘッドライトは夜間に走行する際に運転者の「目」となってくれるものです。ヘッドライトが切れてしまうと、視界を確保出来ないばかりか、他車に自分の位置を教える事も出来ないので非常に危険ですよね。
そのため、ヘッドライトの交換時期は知っておくべき情報です。
ヘッドライトの交換時期の目安
ヘッドライトのバルブには「HID」「ハロゲン」などの種類が有り、交換時期の目安は「バルブの種類」によって異なります。
- HID・・・1,500~2,000時間
- ハロゲン・・・400~500時間
例えば、1日1時間点灯する場合は「HIDは5,6年」「ハロゲンは1,2年」の寿命となります。
ただし、ライトは日に日に光量が減って行きます。HIDバルブではおよそ3年経過した頃には、新品の7割程度まで減ってしまいます。完全に点灯しなくなったら当然交換ですが、暗くなったなと感じた場合にも、交換を検討したほうが良いでしょう。
バルブを交換しても点灯しない場合は、ヒューズ切れを起こしている可能性が有ります。
ヒューズ切れは様々な原因が考えられ、原因を解決しなければヒューズを交換してもまたすぐに切れてしまうので、お店で点検してもらいましょう。
ブレーキランプなどの交換時期
車にはヘッドライト以外にも、テールランプやブレーキランプなど様々なランプが取り付けられています。
それぞれ重要な役割を担っているので、これらのランプの交換時期も押さえておいた方が良いでしょう。
ランプの種類 | 交換時期の目安 | 主な役割 |
---|---|---|
ブレーキランプ | 白熱灯:約2,000時間 LED:約50,000時間 | 後続車に減速又は停止する事を知らせる。 |
テールランプ | 白熱灯:約2,000時間 LED:約50,000時間 | 後続車に自分の位置を知らせる。 |
ウィンカー | 白熱灯:約2,000時間 LED:約50,000時間 | 右左折又は停車などを知らせる。 |
スモールライト | 白熱灯:約2,000時間 LED:約50,000時間 | 車幅や存在を知らせる。 |
ランプ切れの罰則・事故の過失割合
ヘッドライトやブレーキランプなどが切れたまま走行していると「整備不良(道路交通法第62条)」で取り締まりを受けます。整備不良違反には「制動装置等」と「尾灯等」の2種類が有り、ランプ切れは「尾灯等」に該当します。
違反点数1点と反則金7,000円
反則金納付の督促を無視したり、取り締まりに対して不服が有り裁判の結果有罪になった場合は罰則を受ける事になります。
罰則:3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金(道路交通法第119条1項五号)
事故の過失割合に与える影響
事故の過失割合は、事故状況が近似している過去の判例を基にして考えます。これに加えて、違反・過失等の修正要素を加味して最終的な過失割合が決定されます。
ランプ切れは「整備不良違反」なので、修正要素となり過失割合に影響を与えます。
夜間、信号待ちをしている車両Aに追突した場合は、修正要素が無ければ追突車両Bの過失割合が100%となります。
しかし、A車のブレーキランプが切れていた場合には「整備不良」によりA車の過失が10%ほど認められます。
ただし、停止している車両に追突する時点でB車の「前方不注意」又は「脇見運転」の過失も10%ほど認められるので、結局相殺されて「A:B=0:100」となる可能性が高いです。
車のランプは車両の存在や次の行動を他車に知らせる役割が有ります。そのため、ランプ切れは他車に認識・予測する機会を与えず、回避行動を遅らせてしまいます。つまり、整備不良であった事が事故を招く原因の一つとなり、整備不良が無かった場合よりも過失割合が多くなります。
ランプの交換をしておく事で、事故に遭う確率も下がるので、ランプ切れのチェックはしっかりと行うようにしましょう。
コメント一覧
この記事へのコメントはありません。